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    自民 宮崎謙介氏 女性関係報道で議員辞職願提出
    2月12日 15時44分

    自民 宮崎謙介氏 女性関係報道で議員辞職願提出
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    今の国会中に育児のための休暇を取る考えを示していた、自民党の宮崎謙介衆議院議員は、みずからの女性関係について、週刊誌で報じられたことを受けて記者会見し、「国会議員としての主張と、軽率な行動とのつじつまが合わず、深く反省し、一から出直したい」と述べ、議員辞職する意向を明らかにしました。宮崎議員は12日午後、大島衆議院議長に議員辞職願を提出しました。
    衆議院京都3区選出の自民党の宮崎謙介衆議院議員は、男性の育児参加を促したいとして、国会議員である妻の出産に合わせて、今の国会中に育児のための休暇を取る考えを示していましたが、今週発売された週刊文春で、妻の出産直前に、ほかの女性と不適切な関係を持っていたと報じられました。
    これを受けて宮崎議員は、12日午前記者会見し、「私の不適切な行為で多くの皆様に多大なる迷惑をかけ、心からおわび申し上げる。また、妻と家族、妻を支援してくれている皆様にも本当に申し訳なかった。深くおわび申し上げる」と述べ、謝罪しました。そのうえで宮崎議員は、「道半ば、志半ばで、成し遂げたい政策、実現したい社会がある気持ちは今でも変わらないが、信無くば立たずであり、国会議員として主張してきたことと軽率な行動のつじつまが合わないことを深く反省をし、議員辞職をする決意を固めた。一から出直したい」と述べ、議員辞職する意向を明らかにしました。
    また、宮崎議員は、「党から離党しろと言われれば党を出るが、できることであれば、自民党で理想を実現したい」と述べ、自民党にとどまりたいという考えを示しました。
    一方、宮崎議員は、国会議員の育児休業について、「男性の育児参加は絶対に必要だと思っている。世の中の機運もだんだん変わっていたなかで、私の軽率な行動が水を差してしまい申し訳ない気持ちでいっぱいだ。私が論じる資格はないが、この流れが止まらないことを願うばかりだ」と述べました。
    そして、宮崎議員は12日午後、衆議院の議長公邸を訪れ、大島衆議院議長に議員辞職願を提出しました。
    宮崎議員の辞職は、国会開会中のため、来週16日に開かれる衆議院本会議で正式に認められる見通しです。
    これに伴い、衆議院京都3区の補欠選挙は北海道5区の補欠選挙とともに、4月12日告示、24日投票の日程で行われることになります。
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    文京区長 「育休取得への影響を懸念」

    6年前の平成22年に長男が生まれた際、育児に専念するため、およそ2週間、公務を休んだ東京・文京区の成澤廣修区長は「まだまだ社会的に男性が育児休暇を取得しづらいなかで、宮崎議員が育児休暇を取ることによって社会的に関心が集まればと考えていたところだが、こういう結果になって非常に残念だ」と述べました。そのうえで、「育児休暇を取得した人は減収や職場での周りへの影響なども考えたうえで、勇気を出して取得しているが、今回の騒動によって、これから休暇を取りたいと考えている人が上司に言いだしにくくなるなど取得しづらい環境になるのではないかと懸念している。男性の育児への参加は、今回の騒動とは別にして、職場や社会が理解して、進めていかなければならない問題だ」と指摘していました。

    三重県知事「裏切られた思い」

    みずからも育児休暇を取得した経験がある三重県の鈴木知事は「裏切られた思いでがっかりだ」と不快感を示しました。
    三重県の鈴木知事は4年前に長男が誕生した際、3日と半日の育児休暇を取得したほか、育児に積極的に参加する男性、いわゆる「イクメン」を増やし少子化対策につなげようと、県として支援する取り組みを進めています。
    宮崎議員が女性関係を理由に議員辞職する意向を明らかにしたことについて、鈴木知事は12日、記者団に対し、「先月には宮崎議員を応援する勉強会に講師として出席するなど応援していたので、裏切られた思いでがっかりだ」と述べ、不快感を示しました。そのうえで鈴木知事は「男性の育児への参画は、少子化対策でも女性の活躍の推進でも重要であり、今回の件が影響しないよう機運の醸成を図っていきたい」と述べ、男性の育児参加に積極的に取り組む考えを強調しました。

    自民 谷垣幹事長「ざんきの思いでいっぱい」

    自民党の谷垣幹事長は、記者団に対し、「若い議員を、しっかり教育できず、ざんきの思いでいっぱいだ。国際経済情勢や安全保障情勢が緊迫している時に、『自民党が緩んでいるのではないか』と言われることは、絶対にあってはならず、さらに注意を喚起していかなければならない」と述べました。
    また、谷垣氏は、衆議院京都3区の補欠選挙への対応について、「状況をよく見ながら、京都府連とも相談したい」と述べました。

    宮崎議員が所属する自民党二階派の二階総務会長は、党本部で、記者団に対し、「本人が倫理的なことや家庭の問題なども考えて、総合的に判断して、この際、議員を辞職して一から再出発したいということなので、それを認めざるをえない。本人の強い希望なので、その意思を尊重する。大変残念だ」と述べました。

    民主 岡田代表「政治不信につながる」

    民主党の岡田代表は、記者会見で、「どうして、このような人が衆議院議員でいたのか、非常に残念であり、大きな政治不信につながることだ。宮崎氏を候補者として擁立してきた自民党の責任は重い。今後、補欠選挙になるが、われわれは、当然のことながら候補者を立てて、しっかりと戦っていきたい」と述べました。

    共産 小池政策委員長「自民党の責任は重大」

    共産党の小池政策委員長は、記者会見で、「受け止めを答えること自体が、本当に嫌になるレベルの問題だ。このような人物を候補者に押したてて、国会議員にした自民党の責任は重大であり、宮崎議員の辞職は当然だが、自民党の責任も問わなければならない」と述べました。
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