小坪遊
2016年2月12日19時59分
丸川珠代環境相は12日夜の記者会見で、東京電力福島第一原発事故への対応で国が追加被曝(ひばく)線量の長期目標として示している年間1ミリシーベルトについて、「何の科学的根拠もない」などと自身が講演で発言したことを認めた上で「撤回させていただく」と述べ、「福島の皆様には誠に申し訳ない」と陳謝した。
問題の発言は、7日に長野県松本市であった講演で出たとされる。丸川氏は発言内容の詳細なメモを入手し、講演の出席者にも問い合わせて、自身の発言を確認したという。
撤回の理由について「福島の皆様との信頼関係を保っていく上で、撤回すべきだと自分で判断した」と説明。辞任については「引き続き職責を果たして参りたい」として否定した。
丸川氏は、問題の発言が発覚した8日は記者団に対し「そういう言い回しはなかったと記憶している」と否定。12日午前の閣議後会見では「言ったと思う」と修正した。(小坪遊)
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