桑田氏「大丈夫か」キヨに何度も電話…心境を本紙に吐露

　◆球界激震　清原容疑者覚醒剤取締法違反（所持）容疑で逮捕（３日）

　ＰＬ学園高時代から、清原容疑者と「ＫＫコンビ」として並び称されてきた桑田真澄氏（４７）＝スポーツ報知評論家＝が、現在の心境を本紙に打ち明けた。

　にわかには信じられないニュースが飛び込んできてから、一夜が明けた。夢であってほしいと願ったが、この日の新聞、テレビなどの報道を改めて見て、現実に起きてしまったことなんだと思い知らされた。

　とにかく驚いている。週刊誌で薬物疑惑が報じられてから、彼はしばらくメディアから姿を消した時期があり、すごく心配していた。それが、最近ではテレビ出演なども増えてきたので、頑張っているなあと思っていたところだった。先月行われたＰＬ学園野球部ＯＢ会でも、みんなと「キヨ、最近テレビで見かけるようになったな」とか「元気にやってるみたいでよかった」と彼の話をしたばかりだった。

　０８年にユニホームを脱いでから、いつの頃からか彼に関するいろいろなうわさが耳に入ってくるようになった。だから、こまめに電話をして「大丈夫か」と言うようにしていた。将来について話をした時期もあった。でも、それが煩わしかったのか、ある日、「オレのことは一切、干渉しないでくれ。放っておいてくれ」と言われた。僕も彼も４０歳半ばを過ぎている大人だ。僕は距離を置いて、一歩引いたところから彼を見ているしかなかった。連絡の頻度も減り、彼と連絡を取らなくなって２年半近くになる。

　お互い、現役を引退してから、まだユニホームを着ていない。僕は今でも、２人で一緒に野球界に恩返しができたら、と思っている。僕にとって、彼は一緒に戦ってきた仲間であり、友人であることに変わりはない。今はあまり多くを語らず、今後の推移を静かに見守っていきたい―というのが正直な心境だ。