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北朝鮮 ケソン工業団地から韓国関係者を追放
2月12日 7時24分

北朝鮮 ケソン工業団地から韓国関係者を追放
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北朝鮮が韓国と共同運営するケソン(開城)工業団地の閉鎖を発表したことを受けて、11日夜、韓国の関係者280人が全員追放され、車で南側に戻りました。北朝鮮は、来月から始まる韓国とアメリカの合同軍事演習に向けて、さらなる強硬姿勢に出る可能性があり、韓国軍は前線の警戒を強めています。
北朝鮮で韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会は11日、韓国政府が独自の制裁措置として南北で共同運営するケソン工業団地の操業を全面的に中断したのに対抗し、工業団地を閉鎖して軍事統制区域にするとともに韓国側の資産を凍結するなどと発表しました。
韓国統一省によりますと、これを受けて、工業団地にとどまっていた韓国の関係者280人が全員追放され、11日夜10時ごろ、乗用車やトラックで南側に戻りました。ケソン工業団地から韓国の関係者がいなくなったのは、北朝鮮が労働者を引き揚げて操業停止に追い込んだ2013年以来で、韓国政府は11日夜遅く、工業団地への電気や水道の供給を止めました。
一方、北朝鮮では最近、軍部内でも強硬派として知られるキム・ヨンチョル副総参謀長が、朝鮮労働党で韓国との関係を統括する統一戦線部長に就任したのではないかという見方が強まっています。このため、来月7日から始まる韓国とアメリカの合同軍事演習に向けて北朝鮮がさらなる強硬姿勢に出る可能性があり、韓国軍は軍事境界線に近い前線の警戒を強めています。

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