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FRB議長「市場の不安定な動き金融政策に影響も」2月12日 6時53分
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のイエレン議長は、議会上院の公聴会でこのところの原油価格の急速な値下がりに「驚いている」などと述べ、市場の不安定な動きに警戒感を示し追加の利上げを慎重に検討していく考えを示しました。
FRBのイエレン議長は11日、議会上院の公聴会で証言しました。前日の下院の公聴会で、海外経済の減速や株安・原油安に強い警戒感を示したことがきっかけになって、外国為替市場で一時1ドル=110円台まで円高ドル安が加速するなど金融市場が変動するなか、2日目の証言内容にも注目が集まりました。
イエレン議長は証言で、急速に進む原油安について「非常に驚いている」などと述べ、このところの原油や金融市場の不安定な動きに改めて警戒感を示しました。そのうえで「FRBは、金融市場や世界経済の動向を注視している。アメリカ経済の先行きのリスクになっていることも認識しており、FRBの金融政策にも影響を及ぼしうる」と述べ、今後追加の利上げのペースが遅れる可能性があることを改めて示唆しました。ただ、いま判断するのは時期尚早だとも指摘し、来月中旬に予定される金融政策を決める次の会合で、影響を見極め追加の利上げの進め方を慎重に検討する考えを示しました。
一方、日銀やヨーロッパ中央銀行などが導入しているマイナス金利について、FRBも2010年に検討したことはあったものの、金融機関の収益に影響が及ぶおそれがあることなどを理由に採用しなかった経緯を説明し、FRBとしては導入に慎重な姿勢をにじませました。
イエレン議長は証言で、急速に進む原油安について「非常に驚いている」などと述べ、このところの原油や金融市場の不安定な動きに改めて警戒感を示しました。そのうえで「FRBは、金融市場や世界経済の動向を注視している。アメリカ経済の先行きのリスクになっていることも認識しており、FRBの金融政策にも影響を及ぼしうる」と述べ、今後追加の利上げのペースが遅れる可能性があることを改めて示唆しました。ただ、いま判断するのは時期尚早だとも指摘し、来月中旬に予定される金融政策を決める次の会合で、影響を見極め追加の利上げの進め方を慎重に検討する考えを示しました。
一方、日銀やヨーロッパ中央銀行などが導入しているマイナス金利について、FRBも2010年に検討したことはあったものの、金融機関の収益に影響が及ぶおそれがあることなどを理由に採用しなかった経緯を説明し、FRBとしては導入に慎重な姿勢をにじませました。