今回は一人暮らしでコスパが良いと思ったサービス・商品を5つ厳選して紹介したい。新入社員や若手社員がターゲット読者だ。どれも新入社員のときから使っておけばよかったと後悔しているものなので、是非とも試してみてほしい。
本の電子書籍化(自炊)
自炊とも呼ばれている、紙の本の電子書籍化。
まず、たくさんの本をタブレットで持ち運べるのは便利だ。電子書籍上でマーカーを引き、クラウド(Evernoteとか)でマーカーした箇所を文字として認識することもできる。
そして、部屋が本当にすっきりする。本に限らずスペースを取るものは、購入したあともコストがかかるという感覚を持ってほしい。気付きにくいが、スペースを確保するために広い家に住むことで、余計な家賃を支払っているのだ。
自分で電子書籍化する方法もあるが、めんどくさいのでBOOKSCANという専門の会社に依頼している。1冊100円〜と値段はちと高い部類に入るが、どの本もクリアに読むことができ大変助かっている。今まで150冊〜200冊くらいはお願いしていると思う。
BOOKSCAN(ブックスキャン) 本・蔵書電子書籍化サービス - 大和印刷
ズボンプレッサー
スーツを着る人にはズボンプレッサーをオススメしたい。
しわになった高いスーツより、ズボンに折り目の付いた安いスーツの方がいい。清潔感が出るし、もちろんかっこよく見える。高いスーツより、安いスーツ+ズボンプレッサーを買ってほしい。
コルビー社のものは、値段が2万5千円程と若干高いが、デザインも良いし、仕上がりもしっかりしているのでオススメ。
コルビー ズボンプレッサー [ 3300JC / マホガニー ]
コルビー ズボンプレッサー [ 3300JC / ブラック ]
シェアオフィス
シェアオフィスとは、複数人で同じ場所を共有するオフィスのこと。シェアオフィスの他、コワーキングスペースとかレンタルオフィスとか呼ばれたり。
普段カフェで作業している人にオススメだ。基本Wi-Fiが繋がり、周りの人も同じように作業している人が多いので、程よいザワザワ感。行きつけのカフェのように、満席となる心配もまずない。
月額1万円以上が相場だが、追加で1万円支払うのではなく、家賃の予算を家賃とシェアオフィスに使う感覚だ。
都内のシェアオフィスは、以下のリンク先に網羅的に掲載されているのでご参考まで。
宅配ボックス
宅配ボックスとは、留守でも荷物を受け取ることができるボックスのこと。使い方は以下の通り。
①宅配業者が家に来る。受取人が不在の際は、宅配ボックスに荷物を入れ、郵便受けには宅配ボックスに荷物を入れたという案内を入れておく。
②自分が家に帰る。郵便受けを見て、宅配ボックスに荷物があることを確認する。
③宅配ボックスから荷物を受け取る。
宅配ボックスがないマンションに住んでいたときは、ネットで注文するのをためらっていた。仕事が遅いときは再配達をお願いできない、また、近くのコンビニを受取場所にしても持ち帰るのがめんどくさい。
宅配ボックスがあるマンションに移ってからは、バシバシネットで注文し、必要なものが必要なときに手に入れることができている。本当快適。
洗濯乾燥機
洗濯乾燥機とは、文字通り洗濯機に乾燥機がついたもの。
「干す」という手間が省けることがこんなに楽だとは知らなかった。寒い日に冷たい洗濯物を干す必要がなくなり、そして、いつでも洗濯できるようになる。出社前に洗濯物を洗濯乾燥機にぶちこんでおけば、帰ってきたときにふんわりした洗濯物がお出迎え。大変便利。
特にオススメのブランドはないが、一人暮らし用のサイズであれば、10万円前後から購入できる。
コストパフォーマンスで忘れてはいけないのは「時間」
単にこのサービス・商品がオススメということではなく、この記事で真に伝えたいのは、コスパについての考えだ。
コスパという単語がよく出てくるのは外食のときだろう。安くおいしい料理を食べることができれば「このお店コスパいいよね」という話になる。
しかし、コストには金額に加えて、時間、労力等も含まれ、特に時間の概念は忘れてはいけない。2つ例を出してみよう。
出張で使うのは、高速バス or 新幹線?
とある出張で、高速バスなら2千円で4時間、新幹線なら5千円で30分かかるとする。給料が時給換算で2千円と仮定。この場合どちらを選択すべきかをコスト(交通費+人件費)で考えてみたい。
高速バス:交通費2千円+時給2千円×4時間=1万円
新幹線:交通費5千円+時給2千円×0.5時間=6千円
上記の通り新幹線の方がコストがかからない。一般的に会社が高速バスより新幹線を使うよう指示するのは、高速バスは疲れるから新幹線に乗ってくれという話ではなく、単にコストが高いので新幹線に乗ってほしいだけなのだ。
となり町に、安い卵を買いに行く?
卵を買いに行くとして、近くのスーパーでは卵が1パック150円、となり町のスーパーでは特売で卵が100円とする。となり町に行くには自転車で15分かかり、その人は時給1千円のバイトで働いていると仮定する。この場合のコストはどうだろうか。
近くのスーパー:卵150円=150円
となり町のスーパー:卵100円+時給1千円×0.5時間(往復)=600円
上記の通り機会損失(卵を買いに行く時間、バイトでお金を稼げていたとしたら)も考えれば近くのスーパーで買う方がコストがかからない。普通はとなり町に50円安い卵を買いに行くという、そんな贅沢で優雅な行動はできるはずがないのだ。
時間というコストは気づきにくい
そんなに細かく考えなくてもよいが、少しでも時間の概念が頭に入っていると、もっと自分がやりたいことに時間やお金を使えるようになる。時間は、毎日24時間必ず追加されてくるので、なかなか資産とは気づきにくいので厄介だが。
一人暮らしに便利なサービス・商品を一覧で紹介
最後に実際に使ってコスパの良さが圧巻だったサービス・商品を一覧で紹介したい。削減効果と投資回収期間をつけたのは、イメージを持ってもらうためのご参考として。前提条件は脚注*1の通り。
上記は金額のイメージだが、実際に使ってもらえれば定性面での良さも分かってもらえるだろう。
*1:・全体:給与の時給換算2千円
・電子書籍化:本400冊、1冊100円で電子書籍化でき、4万円の支払い。本のスペースがなくなることで、5千円安いところに住める。
・ズボンプレッサー:アイロンがけに毎週15分かかるため、月1時間の労働時間削減。
・シェアオフィス:家賃を1万円下げて、シェアオフィス代に回すので、差し引きゼロ。
・宅配ボックス:支払代金は宅配ボックスのみで算出できないため省略。Amazonで頼んだやつをコンビニから受け取ったり、再配達依頼するする時間を毎週15分かかるため、月1時間の労働時間削減。
・洗濯乾燥機:洗濯物を干して取り込むのに15分、週2回、月2時間の労働時間削減。