韓美薬品、技術輸出成果で年商1兆ウォン達成

 韓国製薬大手の韓美薬品は昨年、世界的な製薬会社と8兆ウォン(約7840億円)相当の技術輸出契約を結び、過去最高となる年商1兆ウォンを達成した。

 韓美薬品が4日発表した2015年12月期決算は、売上高が前期比73.1%増の1兆3175億ウォン、営業利益が514.8%増の2118億ウォンだった。特に売上高が韓国の製薬会社としては過去最高だ。これまでの最高は柳韓洋行が14年に記録した1兆175億ウォンだった。20日前後に決算を発表する柳韓洋行は昨年の売上高が1兆1100億ウォン前後と推定されるため、韓美薬品は設立から43年で初めて業界首位に立つことが確実視されている。

 韓美薬品の好業績は、新薬技術の輸出が決定的な役割を果たした。昨年サノフィ、ヤンセン・ファーマ、イーライ・リリーなど世界的な製薬会社と総額8兆ウォン規模の技術輸出契約を結び、韓国製薬業の歴史を塗り替えた。うちサノフィとヤンセンから契約金の一部が支払われ、業績を押し上げた。

 韓美薬品は2009年から新薬開発に向けた研究開発投資を増やしてきた。10年と11年には2期連続赤字となったが、昨年ようやく実を結んだ格好だ。同社は昨年、研究開発費として売上高の14.2%に相当する1871億ウォンを投じた。前年を22.7%上回る金額だ。

パク・コンヒョン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース