4日の韓国債券市場で、長期金利の指標となる10年物国債利回りが過去最低の1.862%にまで下落した。3年物国債利回りも韓国銀行の政策金利(1.5%)を下回る1.494%となり、過去最低を更新した。
10年物国債利回りは1月21日に2%を割り込んだ後、わずか4営業日で1.9%も下回り、その翌日に過去最低を更新するなど急速に低下している。韓国経済の回復が当面望めないという懸念が強まっていることを示す動きだ。
韓国銀行幹部は「政府が市場を目覚めさせるような対策を発表する必要がある。これまで推進してきた労働改革など構造改革で成果を出さなければならず、首都圏の規制緩和などタブーなき景気浮揚策を検討すべきだ」と述べた。そうした対策が伴わなければ、韓銀の利下げが景気浮揚効果を発揮しないとの指摘だ。