10日、中国新聞(電子版)によると、中国甘粛省の敦煌遺跡でこのほど、中国最古とみられる玄奘三蔵と孫悟空の壁画が見つかった。

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2016年2月10日、中国新聞(電子版)によると、中国甘粛省の敦煌遺跡でこのほど、中国最古とみられる玄奘三蔵と孫悟空の壁画が見つかった。

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敦煌研究院がこのほど公開した。壁画は西夏時代(11〜13世紀)のものとみられ、同省敦煌市に隣接する瓜州市の遺跡の洞窟内で見つかった。

計6枚に17年にわたる玄奘三蔵のインドへの修行の旅が描かれていた。6枚すべてに玄奘三蔵とお供をする孫悟空の姿があり、孫悟空は白馬を引き、玄奘三蔵の後を付いて歩いている。

壁画は伝奇小説「西遊記」が書かれた16世紀・明代より前のもの。敦煌研究院は「シルクロードは玄奘がたどった道。唐の時代の僧侶による西への修行の旅に敬意を評し、玄奘をモデルに多くの壁画が作られたのだろう。仏教遺跡や寺院の壁画の多くは、小説『西遊記』ができる前の玄奘の道筋を描いている」としている。(翻訳・編集/大宮)