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「重力波を初観測」米中心の国際研究チーム
2月12日 0時45分

アメリカを中心とした国際研究チームは11日、宇宙空間にできた「ゆがみ」が波となって伝わる現象、いわゆる「重力波」を初めて直接、観測することに成功したと発表しました。重力波の観測は、ノーベル賞に値する成果とも言われていることから、今後は、世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。
これは、アメリカにある「LIGO重力波観測所」の国際研究チームが、現地時間の11日午前、首都ワシントンで会見して発表したもので、アインシュタインがおよそ100年前に「一般相対性理論」の中で提唱した現象の一つ、「重力波」を初めて直接観測することに成功したとしています。
重力波は、ブラックホールなどの天体によって生み出された宇宙空間の「ゆがみ」が波となって伝わる現象で、これまで直接観測されたことがなかったため世界各国の科学者が観測を目指していました。観測に成功したという「LIGO重力波観測所」は、アメリカの西部ワシントン州と南部ルイジアナ州の2か所にある施設で構成され、研究チームによりますと、去年9月宇宙にある2つのブラックホールが合体するときに出た重力波を観測したということです。
研究チームは、この成果をアメリカの科学誌「フィジカル・レビュー・レターズ」でも現地時間の11日付けで発表したとしています。重力波の観測は、ノーベル賞に値する成果とも言われていることから、今後は世界各国の科学者による観測データの検証が進められることになります。

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