MLB:李大浩のマ軍行きは挑戦か、屈辱か

メジャーの座を保障されていないマイナーリーグ契約
キャンプ招待選手として参加、開幕エントリーに入るには競争に勝たねば
李大浩「レギュラー獲得自信ある」

MLB:李大浩のマ軍行きは挑戦か、屈辱か

 米プロ野球シアトル・マリナーズ入りを選んだ李大浩(イ・デホ、33)=写真=の前に険しい「いばらの道」が待っていることが分かった。

 マリナーズは4日(韓国時間)、李大浩と契約したことを正式に発表した。李大浩とマイナーリーグ契約(minor league contract)を結び、キャンプに招待選手として参加するという内容だった。李大浩は無条件にマイナーリーグでシーズンを始めるのではなく、キャンプでの競争を経て実力を認められればメジャーでプレーできるという意味だ。李大浩は5日午前に帰国して仁川国際空港に到着する。

■李大浩の契約は「スプリット契約」

 マイナーリーグ契約とは、メジャーリーグのロースター40人枠(支配下選手枠)に含まれていないことを意味する。文字通り地位を保障されておらず、身分が不安定な状態だ。李大浩の契約は単なるマイナーリーグ契約ではなく、メジャーリーグ入り時の条件を別に設ける「スプリット(split)契約」と推定される。3日に報じられた総額400万ドル(約4億7000万円)は、メジャーリーグに出場できる25人枠入りを果たした時に受け取れる額だ。

 マイナーリーグ契約をするケースはいろいろある。まず、実力が検証されていない選手にチャンスを与えるためだ。韓国と日本でトップバッターになった李大浩がこれを理由にマイナーリーグ契約を結んだ可能性は低い。大リーグは、日本プロ野球のレベルを自らのリーグとほぼ同じものと見なしている。

 契約が遅れて「40人枠」に入るのが難しい時、こうした契約を結ぶこともある。かつて宣銅烈(ソン・ドンヨル)元起亜監督が日本で選手生活にピリオドを打ち、一歩遅れで米国進出を打診した時、ボストン・レッドソックスもこのような理由からマイナーリーグ契約を提示した。宣銅烈氏はこの時、これを拒否した。

 マリナーズが今回、李大浩とメジャーリーグ契約をすれば、既存の40人枠から1人減外さなければならず、この場合は選手を他球団に奪われる可能性もある。

姜鎬哲(カン・ホチョル)記者
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