針治療って恐怖がつきもの。覚悟いるよね
お笑い芸人が足裏のツボ押しで叫んでるのを見ると、むしろ私が針治療したほうがよっぽど恐怖を与えられて、声すら上げられないんじゃないかと思うときがあります。
俺なら地獄の苦しみと絶望を与えられる!
・・・いや、そこまではできないか(汗)
まぁとにかく、針は刺さるのが当然で、刺さるから筋肉の深い部分や独特の刺激を与えられる。お客様もそういうのがお望みで鍼灸治療を選ぶのだと勝手に推測しています。そうじゃなかったらマッサージとかロミロミ(オイルマッサージ)とか他の店を選ぶでしょう?
しかし、針治療にも刺さない針技術があります。
- 圓鍼(えんしん)
- ローラー針
- 管散術(かんさんじゅつ)
この3つの針治療は、刺さらないので子どもにも安心。針嫌いでも針治療を受けることができます。
圓鍼(えんしん)
圓鍼というのは針の先が丸くなっているものです。歯ブラシの「毛先が球(きゅう)」みたいなイメージを持っていただけると分かりやすいかもしれません。
針先が丸いので絶対刺さりませんが、体重を乗せられるわけでもないので、感覚は「背中を指でなぞられる」という感じに似ています。
ローラー針
「とげとげコンダラー」って名前を付けたくなる針治療器具です。
グラウンドの整地用ローラーってわかります?ロードローラーを人間が引っ張るやつ。あれのローラーに鬼の金棒みたいなトゲトゲをまぶした形をしています。
もちろんトゲトゲは刺さりません。ほどよく気持ちよい刺激があります。
ちなみに、私は圓鍼やローラー針の代わりに、木製の器具を使います。これだと、ある程度力を入れることができるので、本物の圓鍼やローラー針より力の入った治療を受けることができます。
管散術(かんさんじゅつ)
これは「針をしたふり」というやつです。
ほとんどの鍼灸師が行う針治療は、管に針を入れて刺します。
写真のように、針を管に入れて人体に刺すと、勢いよく刺しても針は曲がることが無いので、簡単に刺さります。
しかし、管散術はこの管だけを使ってトントンしていって終わるわけです
針治療を受けるつもりだったのに、かなり拍子抜けします。もちろんそれなりに気持ち良いので寝てしまうことも多いので、不眠治療に良いかもしれませんが。
管散術で眠くなった頃合いを見計らって本物の針をグサッといきたくなる悪魔との死闘を鍼灸師は繰り広げている
って、そんなはずないね(汗)