2016年1月4日から本格スタートした
「Sony Bank WALLET」は申込も維持費も無料!
前回は「キャッシュアウト」が導入される見通しが立ち、「デビットカード」の注目度が高くなっていることを紹介しました。
(前回の記事はこちら!⇒「デビットカード」のメリット増加で普及なるか? スーパーなどのレジがATM代わりに使える「キャッシュアウト(預金引き出し)」解禁の意味)
今回も引き続き、「デビットカード」に関連するトピックを紹介していきたいと思います。
今回、取り上げたいのは「ブランドデビットカード」の一種ですが、他とは一味違うユニークなサービスを展開している「Sony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)」です。「Sony Bank WALLET」は、「ソニー銀行」が2015年末から募集し、2016年1月4日から発行を開始した、新しい「デビットカード」です。
「Sony Bank WALLET」は、「ソニー銀行」のキャッシュカードとブランドデビットカードである「VISAデビットカード」が一体化したもの。ご覧のとおり、洗練されたデザインも魅力です。
15歳以上の人なら審査なし・年会費無料・新規発行手数料無料で作れるので、すでに「ソニー銀行」に口座を保有している人は、ぜひ普通のキャッシュカードから「Sony Bank WALLET」に切り替えましょう。
後述しますが、「Sony Bank WALLET」の場合、「デビットカード」として利用しなくても、コストもかかりませんし、持っていて損はありません。もちろん、新規で「ソニー銀行」に口座を開設するのもおすすめで、その際はキャッシュカードを「Sony Bank WALLET」にするといいでしょう。
ソニー銀行 | ||||
コンビニATM出金手数料(税抜) | 振込手数料 (税抜) |
|||
セブン- イレブン |
ローソン | ファミリーマート (E-net) |
ミニストップ (イオン銀行) |
|
24時間365日 何回でも無料 |
月4回まで無料、 5回目以降は100円 |
24時間365日 何回でも無料 |
同行あて:無料 他行あて:月1回無料、 2回目以降200円 |
|
【ソニー銀行のメリット】全国約7万5000台のATMが利用可能! 中でも、セブン-イレブン、ミニストップ(イオン銀行)のATMなら、24時間365日、何回でも手数料無料で利用可能。毎月決まった金額を、他行から手数料無料で入金できる「おまかせ入金サービス」も便利。 | ||||
「Sony Bank WALLET」はキャッシュカードなので、「ソニー銀行」の提携ATMを使えば、普通預金からの引き出しや預け入れが可能です。「ソニー銀行」はメガバンク、ゆうちょ銀行、コンビニATM全般と提携しているので、日常で不便を感じることは少ないはずです。
さらに「Sony Bank WALLET」は「VISAデビットカード」でもあるので、国内および海外の200以上の国と地域にあるVISA加盟店で利用可能です。買い物する際に提示すれば、決済金額が「ソニー銀行」の口座から即時(口座稼働時間外の場合は、稼働時間になったらすぐ)引き落とされます。国内で利用したときだけでなく、海外で利用したときも、即時決済される点は同じです。
「Sony Bank WALLET」の主なメリットを紹介
特に海外によく行く人には利便性が高い!
ここまでは他の「VISAデビットカード」と変わりありませんが、「Sony Bank WALLET」には、独自のメリットがいくつかあります。それは、以下のとおりです。
【Sony Bank WALLETの主なメリット】
①海外で利用した場合、「外貨普通預金口座」から決済金額が引き落とされる
②他行宛ての振込手数料が2回まで無料になる
③「デビットカード」の国内ショッピング利用分の0.5~2%が毎月キャッシュバックされる
④外貨両替専門店「トラベレックス」で優遇レートで両替できる
⑤ショッピング保険や不正利用の補償付き
他行の「VISAデビットカード」と異なる「Sony Bank WALLET」の最大の特徴は、海外で利用する際にお得に使える点です。
というのも、「Sony Bank WALLET」を海外で使うと、「ソニー銀行」の外貨預金口座に預金している外貨が直接引き落とされるからです(通常は、日本円の普通預金口座から引き落とされます)。外貨の普通預金から即時決済される「デビットカード」は、今のところ「Sony Bank WALLET」以外にはありません。
より詳しく説明していきましょう。普通「VISAデビットカード」を海外で利用した場合、決済金額は日本円の普通預金口座から即時引き落とされます。その際、「VISA」の指定する為替レートに、銀行それぞれの事務手数料(為替処理などの手数料)が数パーセント上乗せされたレートで円貨に換算され、引き落とされる仕組みです。上乗せされる事務手数料は銀行ごとに異なりますが、3%程度のところがほとんどです。
しかし、「Sony Bank WALLET」を利用すると、海外利用時の決済金額を外貨預金口座から引き落とすことが可能です。もちろん、そのためには事前に「ソニー銀行」で外貨預金をしていることが必要です。
なお、対象となる外貨は、以下の10種類です。
●米ドル
●ユーロ
●英ポンド
●豪ドル
●NZドル
●スイスフラン
●香港ドル
●カナダドル
●南アランド
●スウェーデンクローナ
仮に、「ソニー銀行」で豪ドルの普通預金をしていたとしましょう。この場合、オーストラリアを旅行した際に「Sony Bank WALLET」を使えば、豪ドルの預金口座から決済金額が引き落とされます。外貨預金口座の残高が不足していたとしても、円の普通預金口座の残高から換金して引き落とすこともできます(「円からアシスト機能」という「ソニー銀行」独自の機能です)。
なお、使った金額が直接、豪ドル預金から引き落とされる場合は、為替処理が発生しないので、何も手数料は発生しません。この点が、他の「VISAデビットカード」と異なる魅力なのです。結果として、手数料がかからない分、その他のブランドデビットカードやクレジットカードで買い物をするよりも、コストを浮かすことができます。
そのため、たとえば何ヵ国も国をまたいで移動するようなビジネスマンや旅行者には、特に便利でしょう。欧州を移動するには、ユーロはもちろん、英ポンド、スイスフラン、スウェーデンクローネと使い分けることができるので、通貨で悩む必要はほとんどありません。
また、「Sony Bank WALLET」を使って海外のATMから現金を引き出すことも可能です。が、このとき手数料が1.76%かかるので、普通に「Sony Bank WALLET」を使ったほうがお得と言えます。もちろん、どうしても現金が必要になることもあるでしょう。その際も、この手数料率なら低いほうなので、おすすめできます。
外貨預金をする際には為替手数料がかかりますが、一般的な両替手数料よりも安く設定されています(以下の表組参照)。外貨預金は為替リスクがある商品なので、深く考えずにするべきではありませんが、あくまで“貯蓄ではなく将来使うこと”を前提に、円高局面で外貨を購入しておくのであれば、「Sony Bank WALLET」のメリットを最大限に活かせるのでおすすめです。
拡大画像表示
他にも、「Sony Bank WALLET」は外貨両替専門店「トラベレックス」での両替が優遇レートになるなど、海外で利用することの多いユーザーには嬉しいサービスが充実しています。今後、留学や転勤などで海外に長期滞在、あるいは頻繁に行く予定があるなら、保有する価値は十分にあるでしょう。
ソニー銀行 | ||||
コンビニATM出金手数料(税抜) | 振込手数料 (税抜) |
|||
セブン- イレブン |
ローソン | ファミリーマート (E-net) |
ミニストップ (イオン銀行) |
|
24時間365日 何回でも無料 |
月4回まで無料、 5回目以降は100円 |
24時間365日 何回でも無料 |
同行あて:無料 他行あて:月1回無料、 2回目以降200円 |
|
【ソニー銀行のメリット】全国約7万5000台のATMが利用可能! 中でも、セブン-イレブン、ミニストップ(イオン銀行)のATMなら、24時間365日、何回でも手数料無料で利用可能。毎月決まった金額を、他行から手数料無料で入金できる「おまかせ入金サービス」も便利。 | ||||
さて、ここまでは「Sony Bank WALLET」の“海外で利用する際の便利さ”を解説してきました。しかし、実際に海外に頻繁に行くという人は、そう多くないものと思われます。
しかし、「Sony Bank WALLET」を国内で利用する際にもメリットがあるので、次のページで紹介していきましょう。
【2016年2月時点・最新情報】
|
|||||
還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
|
Yahoo! JAPANカード | |||||
1.0~3.0% |
永年無料 | VISA、JCB、Master | Suica ICOCA nanaco ※nanacoはJCBのみ |
||
【Yahoo! JAPANカードのおすすめポイント】 2015年4月1日に新登場! Yahoo! JAPANが新発行したカードで、年会費無料ながら、通常還元率は1%、Yahoo!ショッピングでは還元率2%(+Yahoo!ショッピング付与分の1%と合計ではなんと還元率3%!)で「Tポイント」が貯まる。国際ブランドに「JCB」を選べば「nanaco」チャージでも還元率1%! 「Tカード」機能搭載なので、街中でも「Tポイント」が貯まる&使える! |
|||||
【関連記事】「Yahoo! JAPANカード」はTポイント利用者必携!年会費無料で還元率1%、Tカード機能も搭載し、Yahoo!ショッピングではポイント3倍の高スペック! | |||||
OricoCard THE POINT | |||||
1.0~2.0% | 永年無料 | VISA、Master | Suica ICOCA |
||
【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】 2014年6月に誕生。年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率(上限1万ポイント)、7カ月以降も通常還元率は1.0%。ネットショッピングでは「オリコモール」活用でAmazonでは2%など、合計還元率は高くなる!「iD」「QUICPay」搭載で少額決済も便利。 |
|||||
【関連記事】 ◆[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2016]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定!2016年最新版、一番おすすめのカードはコレだ!(最優秀年会費無料カード部門) ◆年会費無料カードの還元率競争が激化!「Orico Card THE POINT」はネット通販に強く、還元率1.5~2.5%も狙える注目の新登場カード! |
|||||
dカード | |||||
1.0% | 初年度無料(※) 次年度以降も 条件次第で無料 |
VISA Master |
iD |
||
【dカードのおすすめポイント】 2015年11月20日募集開始の「NTTドコモ」のカードで、以前の「DCMX」よりもお得に! 初年度年会費は無料で、年1回でも利用すれば次年度以降も年会費無料の「実質年会費無料」カードながら、通常還元率1%と高還元。さらに、ローソンやマクドナルド利用分は請求時に3%オフになり、ポイント付与と合計すると常時5%の超高還元が実現!「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、「Ponta」にも交換可能となり、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 (※ 年会費は初年度無料、2年目以降1250円。ただし、年1回でも利用すれば次年度以降も無料) (なお、ETCカードの年会費は初年度無料、2年目以降500円。ただし、年1回でも利用すれば次年度以降も無料) |
|||||
【関連記事】 ◆ドコモのクレジットカード「DCMX」を保有することで、携帯電話料金はどれだけ安くできる?ポイント制度の変更点と「DCMX」のメリットとは? ◆「dカード」は従来の「DCMX」から何が変わった?「iD」や「dポイントカード」が付帯するなど、「dカード」と「DCMX」の5つの違いを解説! |
|||||
イオンカードセレクト | |||||
0.5~1.0% | 永年無料 | VISA、JCB、Master | Suica ICOCA WAON |
||
【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでもポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、このカードの保有者は「イオン銀行」の金利が通常の6倍になる特典も。これ以外の「イオンカード」保有者は切り替えを! |
|||||
【関連記事】イオンで一番得するのは「イオンカードセレクト」!意外と知らない「イオンのポイント2重取り」と「イオン銀行」+「WAON」を使った節約術を公開! | |||||
楽天カード | |||||
1.0~2.0% | 永年無料 | VISA JCB Maste |
Suica ICOCA nanaco ※nanacoはJCBのみ |
||
【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%で、電子マネーの「楽天Edy」や「nanaco(JCBのみ)」、さらに「Rポイントカード」との併用で還元率は1.5~2.0%以上に! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
|||||
【関連記事】 ◆[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2016]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定!2016年最新版、一番おすすめのカードはコレだ!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天カード」がますますお得なカードに大変身!10月からサービス開始の「Rポイントカード」で「楽天スーパーポイント」をざくざく貯める方程式 |
|||||
【2016年2月時点の最新版!】
|
|||||
順位 | 年会費 (税抜) |
還元率 | 国内旅行 傷害保険 (最高額) |
海外旅行 傷害保険 (最高額) |
カード フェイス |
1位 | イオンゴールドカードセレクト(イオンクレジットサービス) | ||||
無料 |
0.5~1.0% | 3000万円 (利用付帯) |
3000万円 (自動付帯) |
||
【国内空港のラウンジ】△(羽田空港の第1、第2ターミナルのラウンジが利用可能) 【海外空港のラウンジ】× |
|||||
【イオンゴールドカードセレクトのおすすめポイント】 「イオンカードセレクト」の利用状況に応じて、インビテーションが送られる招待制のゴールドカード。年会費が無料ながら、最高3000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯(国内も最高3000万円の保険が利用付帯)、羽田空港のラウンジが利用可能なほか、全国のイオン内にあって、買い物途中に無料でドリンクが飲めたり、新聞・雑誌・インターネットの閲覧ができたりする「イオンラウンジ」も利用できるなど、メリットが多い。「WAON」チャージでのポイント付与、「イオン銀行」で普通預金金利が6倍の年利0.12%になる「イオンカードセレクト」の特典ももちろん使える。 |
|||||
【関連記事】[クレジットカード・オブ・ザ・イヤー2015]2人の専門家が最優秀クレジットカードを決定!2015年初時点で、一番おすすめのカードはコレだ!(ゴールドカード部門) | |||||
2位 | 楽天プレミアムカード(楽天カード) | ||||
1万円 | 1.0~3.0% | 5000万円 (自動付帯) |
5000万円 (自動付帯) |
||
【国内空港のラウンジ】○(国内22空港) 【海外空港のラウンジ】◎(無料で世界600カ所以上の空港ラウンジが利用できるパスに登録可能。通常399米ドル) |
|||||
【楽天プレミアムカードのおすすめポイント】 年会費1万円ながら、海外の600カ所以上の空港のラウンジが使い放題になる「プライオリティ・パス」(通常年会費399米ドル=約4万円)がもらえる、コストパフォーマンス最強のゴールドカード。還元率も通常時で1%以上、楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルでポイント3倍(還元率3%!)になる特典もある。楽天市場や楽天ブックスのヘビーユーザーはもちろん、「Rポイントカード」の導入で街中でもポイントが貯まるので、楽天ユーザー以外にもおすすめ! |
|||||
【関連記事】「楽天プレミアムカード」は付帯サービス充実でコストパフォーマンス抜群のゴールドカード!「プライオリティ・バス」が最安でゲットできる! | |||||
3位 | ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレス・カード(アメリカン・エキスプレス) | ||||
1万4000円 | 1.0~10% | 5000万円 (利用付帯、 家族特約つき) |
5000万円 (利用付帯、 家族特約つき) |
||
【国内空港のラウンジ】× 【海外空港のラウンジ】× |
|||||
【ペルソナSTACIA アメリカン・エキスプレスのおすすめポイント】 阪急百貨店や阪神百貨店などの「阪急阪神グループ」で、初年度から最大還元率が10%という、破格の還元率を誇る百貨店系クレジットカード。阪急うめだ本店などでは、会員制女性専用パウダールーム、保育士が常駐する「キッズルーム」が優待料金で利用できるほか、3時間無料で「手荷物預かり」サービスも。グループ以外での利用でも還元率1.0%なので、どこで利用してもお得で、貯まったポイントは1ポイント単位で買い物に利用できるのもメリット。 |
|||||
【関連記事】「ペルソナSTACIA アメックス」のメリットとは?阪急&阪神百貨店での買い物が10%オフになる百貨店系でお得度MAXのクレジットカードを徹底分析 | |||||
次点 | ビューゴールドプラスカード(ビューカード) |
||||
1万円 | 0.5~1.5% | 5000万円 (自動付帯) |
5000万円 (自動付帯) |
||
【国内空港のラウンジ】◎(国内28空港及びハワイ・ホノルル国際空港) 【海外空港のラウンジ】× |
|||||
【ビューゴールドプラスカードのおすすめポイント】 「ビューカード」が発行する「Suica+定期券機能」搭載のゴールドカード。通常還元率0.5%だが、「Suica」チャージ分は還元率1.5%になるほか、年間利用額70万円で1500円分、100万円で3500円分、150万円で6500円分のボーナスポイントがもらえる。また、年間利用額100万円以上で「新幹線・特急グリーン車利用券&普通列車グリーン車利用券(各2枚、JR東日本内)」や「紀ノ国屋特選デリカテッセン詰合せコース」など8種類から選べる特典付きのほか、カードの提示で「ベックスコーヒーショップ」や「ベッカーズ」などでドリンク無料サイズアップなどの特典も受けられる。「モバイルSuica」の年会費(1000円)も当面無料! |
|||||
【関連記事】【「ビュー・スイカ」カードのメリットとは?】「実質」無料で、「モバイルSuica」年会費も無料!Suicaチャージのほか、乗車券・定期でも1.5%還元! |