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子どもの磁石誤飲で手術 5年で11件2月11日 21時14分
子どもが誤って複数の磁石を飲み込み、体の中で腸などを挟みこんでくっついてしまい、手術をしたケースが、この5年間に少なくとも11件起きていたことが分かりました。アメリカやEUなどではおもちゃへの磁石の使用を制限するなどの対策が行われていて、専門家は「日本でも実態を把握するシステムを作り対策につなげる必要がある」と指摘しています。
これはNHKが、専門の学会や小児科の専門誌などに報告された磁石を誤飲した事例を調べたものです。
その結果、誤飲した複数の磁石が体の中で腸などの壁を挟み込んだままくっついてしまい、開腹手術や内視鏡などで取り出したケースが、この5年間に全国で少なくとも11件起こっていたことが分かりました。幼い子どもがおもちゃなどに使われている小さな磁石を飲み込むケースが多く、中には腸が挟み込まれたため腸の壁に穴が開いて危険な状態になった子どももいました。
磁石の誤飲事故を巡っては、アメリカやEUでは子ども向けのおもちゃに強力な磁石を使うことが制限されているほか、最近は、レアアースから作る「ネオジム磁石」と呼ばれる小さくても極めて強力な磁石が普及したことなどから、おもちゃ以外での使用も規制する動きが出てきています。
一方、日本では、おもちゃの業界団体が独自の規格を設けるなどして注意を呼びかけているものの、国の規制などはなく、実態の把握もできていないということで、子どもの事故に詳しい医師の山中龍宏さんは「事故は、実際にはかなりの数起きていることが予想される。どのような製品によって事故がどれくらい起きているのかについて、実態を把握するシステムを作り、対策につなげる必要がある」と話しています。
その結果、誤飲した複数の磁石が体の中で腸などの壁を挟み込んだままくっついてしまい、開腹手術や内視鏡などで取り出したケースが、この5年間に全国で少なくとも11件起こっていたことが分かりました。幼い子どもがおもちゃなどに使われている小さな磁石を飲み込むケースが多く、中には腸が挟み込まれたため腸の壁に穴が開いて危険な状態になった子どももいました。
磁石の誤飲事故を巡っては、アメリカやEUでは子ども向けのおもちゃに強力な磁石を使うことが制限されているほか、最近は、レアアースから作る「ネオジム磁石」と呼ばれる小さくても極めて強力な磁石が普及したことなどから、おもちゃ以外での使用も規制する動きが出てきています。
一方、日本では、おもちゃの業界団体が独自の規格を設けるなどして注意を呼びかけているものの、国の規制などはなく、実態の把握もできていないということで、子どもの事故に詳しい医師の山中龍宏さんは「事故は、実際にはかなりの数起きていることが予想される。どのような製品によって事故がどれくらい起きているのかについて、実態を把握するシステムを作り、対策につなげる必要がある」と話しています。