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原発事故の生物への影響考えるシンポジウム2月11日 20時28分
東日本大震災の発生から来月で5年になるのを前に、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線が生物に与える影響について考えるシンポジウムが東京都内で開かれました。
このシンポジウムは、動物の愛護活動を行うNPO法人が、東京・文京区の東京大学で開いたもので、原発事故に伴う放射線が野生生物や家畜などに与えた影響についての調査結果が発表されました。
このうち、山階鳥類研究所の岩見恭子研究員は、21都道府県で震災の年に作られたツバメの巣を調べたところ、13都県で放射性セシウムが検出されたとする調査結果を発表しました。これまでのところ、ツバメの数や繁殖の状況に大きな変化はみられていないということです。また、原発から20キロ圏内でペットの保護活動を行った獣医師の渡邉正道さんは、保護された犬や猫の調査で、およそ3割に内部被ばくがみられたとする結果を紹介しました。その後、適切に管理したことで、およそ10か月後にはすべての犬や猫で体内の放射性セシウムが減少したということです。
司会を務めた岩手大学の岡田啓司准教授は「世界でも、けうな原発事故が動物に与えた影響を知ってもらうことが重要だ。動物は今も草を食べるなどして被ばくし続けており、今後も調査を続けていきたい」と話していました。
このうち、山階鳥類研究所の岩見恭子研究員は、21都道府県で震災の年に作られたツバメの巣を調べたところ、13都県で放射性セシウムが検出されたとする調査結果を発表しました。これまでのところ、ツバメの数や繁殖の状況に大きな変化はみられていないということです。また、原発から20キロ圏内でペットの保護活動を行った獣医師の渡邉正道さんは、保護された犬や猫の調査で、およそ3割に内部被ばくがみられたとする結果を紹介しました。その後、適切に管理したことで、およそ10か月後にはすべての犬や猫で体内の放射性セシウムが減少したということです。
司会を務めた岩手大学の岡田啓司准教授は「世界でも、けうな原発事故が動物に与えた影響を知ってもらうことが重要だ。動物は今も草を食べるなどして被ばくし続けており、今後も調査を続けていきたい」と話していました。