【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は4日に出した声明で、北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルの発射を予告したことを批判しながら、国際社会による強力な対北朝鮮制裁の必要性を強調した。
声明は事前の予告なしに青瓦台(大統領府)の金聲宇(キム・ソンウ)広報首席秘書官が発表したことから、北朝鮮鮮にはっきりと警告のメッセージを伝えつつ、中国に対し、積極的に対北朝鮮制裁に参加するよう圧力を加える意図があるものとみられる。
北朝鮮が2日に国際機関に対し事実上の長距離弾道ミサイル発射を通告してから、朴大統領が北朝鮮の挑発について言及したのは初めて。声明では「核を放棄した場合にのみ体制存続を保障する」という枠組みに各国が同調しなければならないとの立場を示した。
大統領声明の発表に先立ち、韓国政府は3日に国家安全保障会議(NSC)常任委員会会議を開催。会議直後には、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射した場合、厳しい代価を払うことになると警告した。
このような状況で朴大統領が別途に声明を発表したのは、厳しい状況を認識しているためとみられる。
北朝鮮の4回目の核実験に対し、韓米両国が強力で包括的な制裁を加える方針を明らかにし、国連安全保障理事会で制裁案が議論されるなか、北朝鮮は国連安保理決議で禁止した長距離弾道ミサイルの発射を予告するという挑発を再び行った。
朴大統領は北朝鮮のミサイル発射予告を「体制維持のため国際社会に脅迫を続けるという意味」と強い語調で批判した。その上で、北朝鮮の誤った判断を防ぐ唯一の道は国連の制裁を通じ、核を放棄しなければ生存できないことを国際社会が悟らせることだと訴えた。中国が強い対北朝鮮制裁にあいまいな態度を見せていることで、制裁議論が思うように進まない中、朴大統領が中国に対し間接的な圧力をかけたと受け止められる。