ニューヨーク=畑中徹
2016年2月11日17時44分
インターネットの短文投稿サービスを運営する米ツイッターの2015年10~12月期決算では、世界の月間平均利用者数が3億2千万人となり、7~9月期からほぼ横ばいにとどまった。13年に株式を上場して以来、利用者数の伸びが初めて頭打ちとなった。
10日発表した。ソーシャルメディアの分野では、米フェイスブックなどライバルとの競争が激化しており、ツイッターの成長鈍化が鮮明になってきた。
10~12月期の純損益は9023万ドル(約100億円)の赤字で、前年同期の1億2535万ドルの赤字からは減った。13年11月の株式上場後の四半期決算で、一度も黒字化していない。売上高は前年同期比48%増の7億1047万ドル(約800億円)。利用者数が伸び悩み、広告収入の伸びも鈍くなっている。
ツイッターをめぐっては昨年6月、当時の最高経営責任者(CEO)が業績が伸び悩んだ責任をとるかたちで辞任を表明。10月には最大で社員の8%にあたる336人を減らすと決めるなどリストラも迫られた。創業者であるジャック・ドーシー氏が昨年CEO職に復帰し、経営手腕に期待が集まったが、今年1月には主要な幹部が大量に退職するなど経営の混乱も生じている。(ニューヨーク=畑中徹)
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