(CNN) 馬は人間の笑顔や怒った顔を見て感情を認識できる――。英サセックス大学の研究チームがそんな調査結果を発表した。
研究チームは心理学調査の一環として、人間のさまざまな表情を大写しにしたカラー写真を馬28頭に30秒間見せ、反応を調べた。
その結果、歯をむき出しにして怒った男性の顔の写真を見せられると、馬たちの心拍数が大幅に上昇することが分かった。
怒り顔の写真に対しては、首を動かして左目で見ようとする動作も見せた。これは負の刺激に関連した仕草で、馬の左目から入った情報は、脅威にさらされた環境を専門とする右脳の領域で処理されるという。
研究チームを率いるエイミー・スミス氏はこの結果について、「馬には種の壁を越えて感情を読む能力があることが示された」と評価。「馬の社交能力の高さは昔から知られていたが、人間の表情のプラスの感情とマイナスの感情を区別できることが初めて分かった」と解説する。
うれしそうな顔と怒った顔に対する馬たちの反応を比べると、怒った顔に対する反応の方が強かった。スミス氏によれば、「怒り顔を認識することで、乱暴に扱われるといった人間の否定的な行動を予期できる」という。
サセックス大学の研究チームは昨年8月、馬には感情を表す表情が17種類あると発表していた。犬は16種類、チンパンジーは13種類。猫は「ひげと耳の集中的な動きのおかげでレパートリーが多い」ため、21種類もの表情があるという。
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