最近Twitterで、「私を構成する9枚」というハッシュタグが流行っていますよね!
そこでふと、「本でやったらどんな感じかな?」と思い至ってEvernoteにメモを書いていたところ、意図せず読書遍歴の記録ができあがってしまいました。
振り返りもこめて、ブログに書いてみようと思います。
11歳(小学生):SFとの出会い、読書との出会い
- 作者: H.G.ウェルズ,H.G. Wells,中村融
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2005/06
- メディア: 文庫
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小学5年生のときにわたしのクラスに転校生がやってきたのですが、仲良くなった彼がわたしに勧めてくれたのがH.G.ウエルズのSF小説でした。
『宇宙戦争』を読んでハマり、『透明人間』や『タイムマシン』を読みました。
この事がきっかけでSF好きになり、大人になった今もSFが好きです。
そう考えると感慨深い…!
ダレン・シャン1 奇怪なサーカス (小学館ファンタジー文庫)
- 作者: ダレン・シャン
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/09/25
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そして、転校生の彼から次に勧められた『ダレン・シャン』も思い出深い本です。
ヴァンパイアというダークな世界観の中で繰り広げられる主人公ダレンの冒険にハラハラドキドキしながら読んでいたのを思い出します。
14歳(中学生):ひょんなことからハマったミステリー
中学生になると部活も始まって忙しくなり、あまり本は読まなくなりました。
しかし、14歳(中2)になって、読書感想文の宿題が出たので本屋に本を探しに行ったときの事です。
たまたま読みやすそうだと思い、『ブレイブ・ストーリー』を選んで読んだのですが、これがなかなか面白いファンタジー小説でした。
「宮部みゆきって人のファンタジー小説は面白いな!」と思って、今度は個人的に本屋に行って、宮部みゆきの有名な本を選んで買いました。(最初はファンタジー小説家だと思っていたんです…すごい勘違いですよね)
それが、『模倣犯』でした。
最初は、「ブレイブ・ストーリーと違ってなんか難しいぞ!?」と思いながら、それでも頑張って読み進めていったところ、後半になるにつれてページをめくる手が止まらない…!
「なにこれ!めっちゃ面白いやん!」
こうして、ミステリー小説の世界へ足を踏み入れました。
17歳(高校生):大衆娯楽小説の面白さを知る
『模倣犯』がきっかけですっかり読書好きが定着してしまい、高校生の時には1つの趣味として読書を楽しむようになっていました。
それまでは前述のとおり人から勧められたり、偶然出会ったりといったきっかけで本を選んでいましたが、高校生になると色々と自発的に動くようになり、本もネットで調べて評判の良いものを買うようになりました。
この時に一番好きだったのは、東野圭吾の『白夜行』です。
この本もやはり、後半は手が震えてくるほど面白かったですね。
東野圭吾は『手紙』や『秘密』など、面白いものばかりなので今でも人にオススメできます。
また、太宰治の『人間失格』などちょっと背伸びして昔の本を読んだりもしてました。
20歳(大学生):純文学へのシフト
大学生のときは、時間もたっぷりあったので本をたくさん読みました。
それまではミステリーやSFに偏っていたのが、メジャーどころも面白そうだから読んでみようということで、純文学小説にも手を広げました。
大学4年間で、手帳に読んだ本をだいたいメモしているのですが、なんと300冊前後も読破していたようです。
ちょっとは「本好きです!」って言ってもいいレベルになれたのかな?
大学4年間は本当に思い出深い小説とたくさん出会えて、特に衝撃を受けたのは、村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』でした。
こんなにエネルギーに満ち溢れている小説は初めてでしたし、読後はなんともいえない全能感のようなものが全身を支配したのを覚えています。ダチュラ…。
そして、学生時代好きだったといえば金原ひとみの小説も外せません。
女性作家で多分一番好きになったと思います。
芥川賞をとった『蛇にピアス』も面白いですが、わたしは『星へ落ちる』という本も同じくらい好きでした。
そんなに売れた本じゃないのに。
そして「やれやれ…」こと村上春樹です。
やれやれで初めて読んだのは『ノルウェイの森』で、その時は高校生でした。
当時は「なんだこのキザな文章は!」と思ったものですが、なんだかんだで一部の短編以外はすべて読破するくらい好きになりました。
個人的には、村上春樹は純文学のくくりで見るのではなく、ファンタジー小説だと思って読んだ方が楽しいと思います。
ハリー・ポッターとかそんな感じです笑
多分、『ノルウェイの森』の印象が強いから叩かれるんじゃないでしょうか。。
初期のいわゆる「鼠4部作」なんかを読むと、また印象が変わると思いますよ。
ちなみに、わたしが村上春樹の中で一番好きなのは『海辺のカフカ』です。
現在:趣味の読書は耳から
社会人になってからというものの、小説はほとんど読まなくなってしまいました。
最近はもっぱらデザイン系の仕事に絡んだ本ばかりですね。
ただ、プライベートで本を「読む」ということが減った代わりに、オーディオブックで「聴く」ようになりました。(FeBe というオーディオブック販売サイトを利用しています。)
最近は日本史にハマっていて、特に井沢元彦さんの『学校では教えてくれない日本史の授業』には衝撃を受けました。
これまで教科書で習った内容が、いかに歴史の表面的な部分しか捉えていないかという事が分かりましたし、リベラルアーツの重要性に気づいていろいろなジャンルの本を読むようになるきっかけになりました。
誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論
- 作者: D. A.ノーマン,岡本明,安村通晃,伊賀聡一郎,野島久雄
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 単行本
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最後の本は、認知心理学の専門家D.A.ノーマンの『誰のためのデザイン』です。
Webデザイナーをしているわたしにとって欠かせない一冊となっています。
デザインと何なのか。どんな意義があるのか。誰のために存在しているのかという、デザインの本質的な内容を知ることができます。
デザイン関係の本で人に勧めるときに真っ先に挙げる本です。
おわりに
私を構成する9冊ということで書き始めましたが、ちょっとした人生の振り返り記事みたいになってしまいました笑
こうして今までのことを思い出しながら本を選んでいると、「あの時、この本を読みながらどんな事を考えてたっけな?」ということが思い浮かんできて、とてもあたたかい気持ちになることができました。
自分のアイデンティティーを再確認したようで、とても有意義な作業だったように思えます。
今回挙げた9冊(Amazonのリンク貼ってるやつです)は、どれも面白いのでぜひ読んでみてくださいね。