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【大空の現場最前線~関西国際空港】
“爆買い”中国人が殺到する3大ブランド菓子…補充追いつかず免税店殺気立つ
関西国際空港の国際線・出国後エリアにある免税店のお菓子に、「勝ち組」が出てきた。中国人観光客が帰国の際に、好んで購入するお土産は「3大爆買いブランド」といわれ、売り場が殺気立つほどの争奪戦が起きることも。中華圏の旧正月に当たる春節の連休は2月7日から始まる。最大の商機を逃さないよう各店は臨戦態勢だ。
マカデミアナッツを彷彿
高く積み上げられた菓子の箱が、みるみると減っていく。
出国がピークを迎える午後3時過ぎ。関空第1ターミナルにある新関西国際空港会社直営の免税店「和(なごみ)」の店頭では、関空で「3大爆買いブランド」として名をとどろかせている北海道土産の「白い恋人」「ロイズ」、東京土産「東京ばな奈『見ぃつけたっ』」に人が押し寄せていた。
基本的にはご当地の限定販売だが、新関空会社側が各メーカーをくどき国際線免税店に限って特別に販売をしているのだ。
お土産を配るリストだろうか、手元のメモを見ながら白い恋人の705円の商品を30個近く買っていたアジア系の男性は「自分用ではないよ」と小さく笑って肩をすくめていた。
とにかく買い方に迷いがない。数箱ずつわしづかみにして、買い物かごに入れている。店員がつきっきりで補充を続けているが、出すそばから消えていく。
「補充が追いつかなくなると『もうなくなるかもしれない』と殺気立つこともあるので大変です」(店の担当者)