2016年2月11日木曜日

【オキラジ問題】霊感商法主導のパーソナリティを直撃取材!ラジオ局は本紙主筆の番組基準閲覧要請を拒否


放送前、本紙主筆の直撃取材に答える神谷元教域長
本紙で告発記事を連載中の【オキラジ問題】。

沖縄のコミュニティFM局に於ける統一教会(家庭連合)番組の問題を追及する本紙鈴木エイト主筆が再び沖縄に飛び、問題番組“夫婦のチカラ”のパーソナリティを直撃取材した。

沖縄中部で横行していた霊感商法の首謀者だったこのパーソナリティは、本紙主筆の追及に対し、何と答えたのか。

更に、統一教会(家庭連合の)宣伝・伝道番組を看板番組として放送している沖縄ラジオ株式会社(オキラジ)に対し、鈴木主筆が放送法で開示義務が定められている番組編集基準の閲覧を要請するも同局幹部から断られていたことも判った。このオキラジの法令違反に対し、本紙主筆が採った行動とは。

沖縄取材レポートを届ける。


◆二度目の沖縄取材

昨年11月の沖縄現地取材から2ヶ月余り経った今年1月下旬、再び沖縄へ渡った本紙・鈴木エイト主筆。

『夫婦のチカラ』放送時間に合わせ、オキラジのサテライトスタジオに向かった。

途中、統一教会(家庭連合)の沖縄家庭教会へ。
外壁工事中のビル2階が教会施設だ
前回掲示されていた「コスモス教育センター」「世界基督教統一神霊協会沖縄中部布教所」の看板は外されていた。
窓に貼られていた「コスモス教育センター」の表示はなくなり・・・

「世界基督教統一神霊協会沖縄中部布教所」の看板も撤去されていた
教会入口には「世界平和統一家庭連合 沖縄家庭教会」とのみ表示があった。


信者の主要勧誘場所である琉球銀行前を経由してオキラジサテライトスタジオへ向かう。
街の中心部、琉球銀行前。勧誘のホットスポットだ


KOZA MISIC TOWN 音楽広場


◆遂に神谷元教域長夫妻の姿をカメラが捉えた!

徳野会長がゲスト登壇した教団イベントが開催された音楽広場
オキラジ内に件の元教域長夫妻を発見!

音楽広場に面したオキラジサテライトスタジオ、前室に神谷夫妻発見!


“夫婦のチカラ”放送前、打ち合わせ中の神谷教会長夫妻を直撃した。
本紙主筆の登場に驚く神谷龍二・直美夫妻

谷亮子にそっくりな神谷直美・沖縄教会長夫人は何故か上機嫌


――神谷さん、やや日刊カルト新聞の鈴木エイトです

「澤田さん(本紙注:松濤本部広報局渉外部長・本紙対応担当)から聞いてないですか?」

――聞いてますよ。教会への取材は本部広報を通せということでしょ?これはオキラジの看板番組のパーソナリティへの取材だから

「だったらいいけど」

――統一教会と関係あることは訊きますよ

「その関連の話だったら澤田さんに訊いて」

「澤田さんに訊いて」
――この2005年の(集金)文書の神谷龍二教域長って神谷さんのことですよね?

「・・・そうです。その辺の話は澤田さんに訊いて」

――話しできないと?

「できないです。本部に任せてますから」

――教域長をやっていた神谷さんが今オキラジの看板番組のパーソナリティをやっていることに興味がある

「いや、その辺の話は。だから」

――パーソナリティの神谷さんに番組が終わってから訊きたい

「話の内容にもよるけど・・・」


教会に関することは答えないと抗弁する神谷教会長、オキラジの看板番組のパーソナリティへの取材だからと説き伏せ、放送後に取材に応じるとの約束を取り付けた。

サテライトスタジオ前に陣取り放送を聴く本紙・鈴木主筆
音楽広場は閑散としており、番組に興味を示す人は皆無だ
◆オキラジへも2度目の直撃取材

番組の内容には特筆することもないので、次はオキラジの取材へ。

オキラジサイドは先のFAXで「番組は総務省の定める法令順守(コンプライアンス)に基づいています」と回答し放送法の遵守を謳っていたが、本紙からの番組基準の照会については黙殺していた。

FAXでの質問に対する回答が得られなかったため、今回は放送法第5条で規定されている放送番組の編集基準(番組基準)の公表を求め、事務所に備え付けられている番組編集基準の閲覧を求めた。

放送法施行規則第4条では番組基準の公表を「放送」「事務所への備置き」「インターネット等」のいずれかの方法で行なうよう規定している。オキラジに関しては番組基準を放送や局HPでも公表しておらず、事務所に備置きされている筈だからだ。
応対してくれた松本清子取締役

応対したのは前回と同じ女性スタッフ、松本清子(すがこ)さん。DJも務めるオキラジの取締役だ。

前回の取材後に電話で石川静枝社長に取次ぎを求めた際、不在の社長に代わり「この件は直接社長がちゃんと話したいと言っているので、改めて事務所から社長が電話します」と 話していたのも松本取締役だ。

結局lオキラジサイドは「ちゃんと話したい」どころか、本紙の取材を「特定のパーソナリティへの誹謗中傷」「業務に支障」と非難する始末 だったのは既報の通りだ。
松本清子取締役と、本紙の取材を「誹謗中傷・業務に支障」
と非難したオキラジ石川静枝社長(オキラジYOUTUBEより)


本取締役は20年前、米兵による少女暴行事件に抗議する沖縄県民総決起大会で涙のスピーチをして一躍有名になった女子高生・仲村清子さんと同一人物だ。
1995年、沖縄県民総決起大会でスピーチする仲村清子さん朝日新聞DEGITALより)
1998年、女優として活躍する仲村清子さん(カメジロー沖縄の青春より)

2000年にはAERAの表紙も飾った仲村清子さん(朝日新聞出版より)


昨年10月、沖縄県民総決起大会から20年を経て朝日新聞の
取材を受ける松本清子さん(朝日新聞DEGITALより
女優を経てオキラジDJになった松本取締役に 番組基準の閲覧を求めたが「代表者じゃないと判りません」との返答。
オキラジからの回答FAXにあった様に放送法に則った対応をお願いしたが、石川静枝社長は会合中で番組基準の備え置き場所は判らないままだ。

石川静枝社長に電話を掛ける松本取締役

番組基準の在り処を知るという石川静江社長の帰社を待つため、松本取締役の了解を得てオキラジ内に留まる。

オキラジ内から見た神谷夫妻
ほどなくして松本取締役から「来客があるので出てほしい」と言われ、再びサテライトスタジオ前に移動し番組終了を待つ。

パーソナリティの神谷教会長によると、この日は“夫婦のチカラ”放送開始からちょうど一周年に当たるとのこと。
「忙しくて自分の子どもと遊べなかった」と家族の大切さを説く神谷氏だが、自身が責任者として関わっていた霊感商法店舗:天守堂が摘発され店舗代表者K氏が逮捕された際、教団との関係を切り離すためかK氏の子供を放置し何のケアもしなかったことが判明している。


◆逃げる元教域長夫妻

放送終了。出てきた神谷教会長夫妻を直撃すると・・・

 「澤田とも確認はしたので。私から一切お話しすることはないので」

――えっ?放送に関しては? 

「ええ。パーソナリティと云う立場なので。それも澤田さんに訊いてください

――いやいや、そのパーソナリティを取材に来てるんだけど

「別に・・・」
――1年間やってみて、伝道目的なんですか? 

「あなたに答える立場に私はないので」

――いやいや、オキラジの看板番組のパーソナリティに訊いてるんですよ

「いえ」

――Facebook改ざんしましたよね?

「・・・・・」

――伝道目的と書いてあった箇所を改ざんしましたよね?

「澤田さんに訊いてください」

――澤田さんに訊いても判らないでしょ?あなたに訊いてるんだけど」

「・・・・」

――『家族のチカラ』は?

「私は2局だけです」




――家族の大切さを話してるところで忙しくて息子さんと遊べなかったと言ってたけど、霊感商法やってたからですか?

「・・・・・」


――Kさん(元天守堂代表者)って今どうしてるんですか?

「・・・・・・」
――霊感商法で天守堂が摘発された時、Kさんの子供を放置したのは何故ですか?

「・・・・・・・」
足早に駐車場に向かう神谷教会長


「撮ってた写真関係はまた責任取ってもらいますよ」 


――はい?サテライトなんだからパーソナリティの写真は撮れますよ。

「・・・・・」
――霊感商法の責任、どう捉えてますか?

「・・・・・・」
以上、放送後、本紙主筆の直撃取材から逃げる神谷元虚位記帳夫妻

主筆のレンタカーの隣りに停まっていた軽自動車に乗り込み走り去る神谷教会長夫妻。


『家族のチカラ』について神谷龍二夫妻は
第1回放送後以降パーソナリティをやっておらず、統一教会の那覇教会関係者がパーソナリティを務めているようだ。同番組を収録しているFMレキオに問い合わせたところ「誰がパーソナリティをやっているかは把握していない。神谷さんに訊いてみたらどうか。ウチは番組枠を売っているだけ」と回答、自局で放送している番組のパーソナリティが誰であるかも知らないという状況であることが判った。

◆コンプライアンスは何処へ?法令違反を続けるオキラジ

オキラジへ戻り、再度照会すると、松本取締役は「専務なら判るかも」と 戻っていたDJだっくビル専務に取り次いでくれた。

オキラジのだっくビル専務(オキラジHPより)
松本清子取締役とだっくビル専務(オキラジYOUTUBEより)




――放送法で規定されてる各放送事業者の番組基準の書類を見せてほしい

「ありますよ。でもちょっとこれはもう社内的なものでもありますし」

――放送法で公表義務があります。総務省にも確認取ってますから

「ああ、そうですか」

――書面の保管場所を御存知なんですよね?

「知ってるけども・・・」
――じゃあ、見せていただけますか

「いや、お断りします」

――何故ですか?

「お断りします」


――それは義務違反ですよ。では総務省に通報しますね

「はい」



総務省沖縄総合通信事務所に電話しようとすると・・・

「せっかくだけども、お引き取りいただけますか。電話でもやりとりできすし」

―― 電話でもお答えいだだいてないです、一度も

事務室に戻るだっくビル専務




オキラジの内部に留まり、総務省沖縄総合通信事務所に電話を掛けた。担当者に状況を告げ、オキラジのだっくビル専務に対して直接、番組基準の書面公表義務違反について話すよう頼んだ。
総務省沖縄総合通信事務所へ通報する本紙鈴木エイト主筆

だっくビル専務に携帯を渡す。

だっくビル専務は主筆の携帯をもったまま事務所へ入りドアを閉めてしまった。





◆遂にオキラジの番組編集基準が明らかに!

再び開いた事務室のドア、奥ではだっくビル専務と松本取締役が番組基準の書類を確認していた。

数分後、事務所から出てきただっくビル専務は主筆の携帯を返すとともに番組基準が書かれた書面をテーブルに 置き事務所へ戻っていった。




これがオキラジの番組編集基準だ。

オキラジはコミュニティFM局を管轄としない民放連(日本民間放送連盟)の基準を 遵守することを基本方針としていた。また「教育教養の進展」「自動及び青少年に与える影響」との項目は統一教会の宣伝布教番組を看板番組にしている局が掲げる基準として見るとシニカルだ。

◆オキラジは番組審議委員に報告していなかった

ダックビル専務は“夫婦のチカラ”について「苦情やクレームが来たことはない。クレームとは思ってないから」と話し、放送法第6条で規定されている審議機関・番組審議委員への報告を怠っていたことも明らかとなった。

その他にも、オキラジに関しては登記上の不備があることも確認できた。


◆日本コミュニティ放送協会(JCBA)の議題となっていなかった”夫婦のチカラ”

FMうるまの企画制作担当者は、昨年11月に「夫婦のチカラは次回のJCBA沖縄での議題に上がると思う」と発言していたが、今回改めて同担当者に問い合わせたところJCBAの議題には上がっておらずらず、当該番組については「各局に任せる」ということになったそうだ。

オキラジには是非とも「放送の社会的責任と使命を自覚して」ほしいものだ。

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