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Bukkomi部

なんでもブッこみ

大洋図書の商業BLを不買する前に

個人的に見過ごしがたいことだったため、このエントリーを書くことにしました。

2/10に話題になったミリオン出版大洋図書の話です。

 

簡単なあらましはこちらから

ミリオン出版「封印発禁TV 素手喧嘩SP」 無断転載の指摘に「事実関係を確認中」(ねとらぼ) Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160210-00000100-it_nlab-sci

 

 審議等は追って発表されるようなので、そちらを待つとして。

 

 

大洋図書とは?

「ガイアが俺にもっと輝けと囁いてる」というキャッチコピーで人気の『MEN'S KNUCKLE』等のファッション誌を手がける一方で『ihr HertZ』といったBL漫画を多く扱う出版社でもあります。

具体的な数字はわかりませんが、とにかくBL漫画の収益なしでは成り立たない会社だということだけ頭に入れていただきたい。

 

 

『封印発禁』というあからさまなゴシップ雑誌がTwitterで話題になってから、こんな呟きをたくさん見ました。

大洋図書ってBL出してるとこじゃん?うわ○○(漫画名)買うのやめよ…」

 

いや、もしかしてそれ誤解では!?

 

 

こちらの公式サイトにある組織図をご覧ください

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大洋グループ TAIYOH GROUP

つまり、ミリオン出版は大洋グループの別会社。BL部門と横の繋がりはありません。ミリオン出版は制作、親会社である大洋出版はそれを販売、というカタチなので当該誌を流通にのせる前に精査しているとは思えません。

 

同じグループといえど、会社が違えばどのような内容の誌面をつくっているか知るのは難しいはずです。雑誌発売前にB's-garden編集部(BL部門)が把握していた可能性は低いと、呟きからもうかがい知れます。

 

問題をおこしたのはミリオン出版です。

事実確認が済み、著作権法違反であれば大洋図書は販売元・親会社としての責任を果たす必要があります。

しかしB's-garden編集部の作品まで枠を拡大して不買するのは、とばっちりでは?

 

私自身は「大洋図書のBL漫画」を不買しようとは思いません

安易な不買は作家さんを苦しめます。

あくまで冷静に、今後の対応を注視してからどうするか決めても遅くないはずです。

もちろん大洋図書の対処次第では今後、自分も穏健派から転向します。

 

 

中小出版社は体力がないので、本格的な不買運動がおきたら簡単に潰れてしまうでしょう。

もう何年HertZ読者をしているか覚えていませんが、いまHertZはフレッシュな力のある若手作家がたくさん在籍しています。
BL界の次世代を背負う層がのびのびと豊かな土壌で育ちつつある。

ihr HertZ(イァハーツ) 2016年 03 月号

ihr HertZ(イァハーツ) 2016年 03 月号

 

 本当に個人的な願いですが、そうした作り手たちの活躍の場を無くすようなことにはなってほしくない。さらにBL実写映画化の分野でも、先駆者としてB's-garden編集部は活躍しています。

 

 

願わくば、このエントリーを読んだ方が大洋図書のBL漫画不買について少し立ち止まって、考えてみる材料になりますように。