最近の設計事例の特徴
キッチン家電の進化により、食材の買い出しや調理に要する時間は大幅に削減され、加えて女性の社会進出や核家族化などで、「台所」には家族のスペースと近しい関係が求められるようになりました。
例えば、共働きの忙しい朝には、朝食を作りながら配膳するような動線、小さなお子さんが遊ぶ姿を見ながらの料理、家族揃って一緒に料理をするなど、キッチン空間自体が家族の生活の一部になることが現代の生活には非常に合っていると言えるでしょう。
そういったニーズに応えるシステムキッチンは、機能面でもデザイン面でも高いマッチング力が要求されます。そうなると、選ぶべきキッチンというのは…自ずと答えが出ているように思います。
株式会社LDKホーム 管理建築士
一級建築士 吉川敦行
愛着のわくキッチンが作れる
ステンレスの魅力と言えば、耐久性や衛生性が高いことがあげられますが、もうひとつの大きな魅力は、折曲げと溶接が可能なことです。
天板は折り曲げる事で強度がでますし、溶接でシンクと天板を一体化することにより継ぎ目のない掃除のしやすいシンクが作れます。素材の性能に加え、加工によりさらに耐久性・衛生性が増すステンレスはキッチンにとって最適な素材といえます。
もうひとつの魅力は、日々使うにつれ増えていく傷です。3年ほど使用したステンレス天板を見ながら、「いい具合になりましたね。へっ。」なんて話をしていると、徐々に増えていく傷が劣化としてではなく、味わいであったり、愛着がわくというキッチンになってくれているのではないかと思い、うれしくなるしだいです。まとめると、強くて、清潔で、愛着のわくキッチンが作れる、これがステンレスという素材の最大の魅力です。
株式会社LDKホーム
キッチンコーディネーター 橋口喜代子