【ソウル聯合ニュース】韓国の軽自動車市場が冷え込んでいる。原油安が続いているのに加え、ユーザーの消費パターンが変化した結果だ。
自動車業界によると、韓国で昨年販売された軽自動車は17万3418台で前年(18万6702台)に比べ1万3284台減少した。
先月は韓国完成車メーカーが100万ウォン(約9万8000円)以上の割引を行う攻撃的なマーケティングに乗り出したが、軽自動車の販売台数は前年同月比14.1%減少した。前月比では42.6%減となった。
韓国の自動車市場で軽自動車が占める割合は2013年の11.9%から14年は11.3%、昨年は9.5%と下落が続いている。
政府は内需活性化に向け乗用車の個別消費税引き下げを6月まで延長したが、これは軽自動車市場をさらに冷え込ませるとみられる。軽自動車には元々個別消費税が課されないため、軽自動車購入を考えていた消費者が、実質的な値下げ効果がある車種に心変わりする可能性がある。
業界は、政府が個別消費税引き下げの過程で軽自動車市場に配慮しなかったため、環境的側面で同市場を育成するという方向とは正反対の結果があらわれていると指摘している。