石山英明、貞国聖子、岡雄一郎
2016年2月11日05時11分
東京大学は10日、初めて導入した推薦入試の合格者を発表した。「違ったタイプ」の学生を集めようと100人程度を募集。173人が出願し、77人が合格した。女性や関東以外の学生の割合が一般入試より高く、東大は「多様性を促進できた」と評価している。
「推薦入試の目的を学校はかなり理解して積極的に使っていただけた。卓越した能力など、面接などで十分に確認できた。非常にうまくいった」。推薦入試担当室長の相原博昭副学長は、10日の記者会見で、そう総括した。
推薦入試は学部ごとに募集し、書類審査や面接、センター試験の結果で合否を判断。合格者のうち女性は29人で37・7%を占め、一般入試よりも20ポイントほど高かった。出身校の所在地は、関東以外が55・8%で、一般入試の約40%を上回った。これまでは学生の男女比は8対2程度で、出身校が特定の進学校に偏る状態が続いていた。違ったタイプの学生を集めることで学内の多様化を進め、世界での競争力を高めようと推薦入試を導入した。相原副学長は「学部からもよかったという声を聞いている」と話した。
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