1千万年前、ゴリラと分岐
アフリカの人類祖先
2016/2/11 03:00
800万年前の化石と判明した類人猿チョローラピテクスの歯(諏訪元・東大教授提供) エチオピアで見つかったゴリラの祖先とみられる類人猿の化石が、800万年前のものと分かったと、兵庫県立人と自然の博物館や東京大などのチームが11日付の英科学誌ネイチャーに発表した。人類とゴリラは、約1千万年前のアフリカで共通の祖先から分かれて進化したとする説を裏付ける成果という。
チームは07年、首都アディスアベバ東方のアファール低地で、ゴリラの祖先に当たる新種の類人猿「チョローラピテクス・アビシニクス」の歯を見つけたと発表。当時は約1千万年前の化石と推定していた。
出土した地層などと合わせて分析したところ、チョローラピテクスは800万年前の化石と判明。