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あれこれやそれこれ

雑記系ブログのさらなる高みを目指すブログ

大声、爆買い、食べ残しについて

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 この記事の事をいま思い出してちらっと見たらもう325日も前に書いたらしい。そして文章の真面目さ。そういう時期が僕にもあったのですね(笑)自分の持つ価値観というのは大事にするべきだけど、大事にするあまり自分以外は敵、のような考え方はしないほうがいいですよ、というお話です。

honeysuckle.hatenablog.jp

中国の春節が始まり、日本に旅行にこられる方も多いんだとか。今もテレビでオムライスを食べる中国の方が「日本のドラマに出てくるオムライスを食べてみたかったんです」と丁寧にインタビューで答えていた。そう、すべての中国人旅行者がそうではないのです。

大声 爆買い 食べ残し

中国人観光客の無礼さをこれからズラズラ書くと思ってた人、残念。そういう記事じゃないので、なんかそういうものを期待してきた人は悲しいけど見ないの推奨。この3つの「中国旅行客の特徴」っぽいものについて少し考えてみます。

中国人観光客の嫌われる行為3つ。

大声

京都に仕事で行くと中国観光客もたくさん来ていて、確かに大声でワーワー言ってる。1人声が大きい人がいると、その人より大きな声を出さないと相手に聞こえないから1割増しの声になり、その人に返事しようとしてさらに1割増し、とどんどん声が大きくなるのかな。

でもこれは中国の人だからというよりも、賑わってる観光地ならではのものもあるかもしれないし、いわゆる大阪のおばちゃんでも一緒。主張したいことがあるから主張しているだけ。それが周りと比較すると大声だからうるさく聞こえる。

爆買い

2015年に日本に来た中国人観光客が約45万人、消費額(買い物や旅行代などなど)は1140億円にもなるんだとか。テレビではイナゴの大群が現れて根こそぎ買っていくようなイメージに見せているけど、人気商品の上位は「温水便座」と「ポット」と「炊飯器」と「セラミック包丁」だそうな。さて、今年は何が流行るのかな。

余談ですが、日本在住歴四十年を超える私が特別にチョイスしてあげよう(笑)

 TOTOのウォシュレット最上位機種。瞬間暖房便座に自動洗浄、温風乾燥に自動開閉に遠隔操作洗浄にやわらか照明(???)ここまで自動化されたら人間はもう用を足すだけ←そういうものw

 

 お湯を沸かすのになんで3万円もするのというツッコミを入れたくなるポット。沸騰中に蒸気がポットの上から吹き出て火傷をすることがないよう、ポットの中で蒸気を処理して「安心、安全、結露無」なんだとか。つかまり立ちした赤ちゃんがいるような家とかなら安心かもしれない←最近スチームに手突っ込んだことあるw
空焚き防止に転倒流水防止、電動でもプッシュでもお湯が出る2湯流(にとうりゅうと読めと笑)

 

 炊いてる時に二段で米が対流で踊り出す「W踊り炊き」、米の銘柄で炊き方を自動で制御する「銘柄炊き分けコンシェルジュ」。スマホで遠隔操作、SNSと連携してレシピ登録、内側をダイヤモンドハードコート、外側に中空セラミックスと金色塗装、さらにその金色塗装にはなんと!金粉入り(笑)あとはもうご飯食べるだけwww

 

 切れ味抜群で握り勝手良好、乾燥機も除菌漂白もOK、会員登録すれば研ぎ直しを初回無料でやってくれる京セラのセラミック包丁の最上位機種。熱間静水圧プレス加工した白いセラミックよりさらに強度を20%アップ、原料のジルコニアZ206は硬さと強度にくわえ「しなり」も生み出すセラミック包丁には最高な素材。

以上、中国の方用に漢字多めでお送りしました(笑)この炊飯器でご飯を炊き、この包丁で切った食材を料理しポットで沸かしたお茶とともに食べる、ああ最高の組み合わせ。あとはトイレで・・・以下略。

こうやってみると実用性の高いものをしっかり買ってる印象。テレビでやたら取り上げるようなイメージとは少し違う。

日本も昔あのバブル期、ハワイを島ごと買い取るだの店まるごと買いとか新聞紙一枚の大きさの土地が数億円とかいう時期を過ごしてきたじゃない。中国の人が日本に来て同じようなことをしたからって文句ばっかり言わないの。リメンバーオブバブル(音悪っ)

食べ残し

予約しておいたレストランに時刻になっても現れないとか、食べ放題のレストランでは勝手に調理を始めるとか非難轟々の中国観光客をアピールするテレビ。でもいちばん迷惑そうなのが「食べ残し」。日本の食べ放題の店の多くは「食べ残さないで下さい、あまりにも食べ残した場合は実費を請求します」的な文言を説明しているところが多い。まぁ食べる側もその辺りは心得ていて、自分のお腹と相談しながら食べ残しをしないように、かつ「苦しくなりすぎず、満腹でおいしく頂く」ようにはしているはず。

そこが中国の人との違いで、中国の人はお腹いっぱいでおいしく食べましたという意思表示のために大量に食べ残しを行うそうで。

もてなす側はお腹いっぱいになるまで料理を出すのがもてなしの心、もてなされる側はお腹いっぱい食べましたもうたべきれませんありがとう、と意思表示するのがそれに応える心と考えるのが中国の感覚なのだそう。でもこれは若者の間には見直されてきていて、光盤行動と呼ばれ食べ残しはやめようという動きになっているそうです。

CHINA COOL | 中華人民共和国事務所 - JICA

 

さてここで。

日本人が中国人観光客を批判的な目で見るのは「日本と中国の文化の違いが我慢出来ないから」という事があると思います。日本人は静か、中国人はうるさい、日本人は食べ残さないのに中国人は食べ残すなどなど。それと一緒にもう一つ、日本に観光に来る外国人の意識のようなものがあると思います。

それは「郷に入りては郷に従え」的発想。大学生の時にアルバイトでホテルのベルボーイをしていたので外国人観光客には普通の人よりも多く触れ合ってきたと思うんですが、ヨーロッパ、アメリカからの観光客というのは「郷に従う」人が多い気が。周りを常に気にしながら日本に溶け込むのを楽しもうとする。楽しんでいてもはしゃがず日本人に対しても親切で接し方もオープン。「ヘイ!ユー!仕事は何時まで?終わったら飲みに行こうよ!美味しいとこ教えて!大学生?日本の大学の話を教えて!」とかしつこく絡まれる事はあったけど(笑)

でも中国の人というのは「郷にしたがわない」人が多いのか目立つのか。日本を警戒しているのか日本人とはあまり関わらず、観光地、買い物、食事には目が向くけど日本の文化とか日本人とかにはあまり興味がないみたい。戦争という過去の事があるから見つめたくない何かはあるのかもしれませんがそこはよくわかりません。

金に物を言わせて日本を買い漁る中国人観光客という目で見ずに文化風習としての中国人観光客と思うと考え方はすこし変わると思うし、たとえばレストランでも「日本では食べ残さず綺麗に食べ終わるのが美味しかったの意思表示です」と事前に説明ができていればもう少し違う結果になるのかもしれません(が違うかもしれませんごめんなさい)

でも出来ることなら中国人観光客の方にも「日本を楽しむためにあえて郷に従ってみる」楽しみというのも見出してほしいなとは思います。