伊藤博敏「ニュースの深層」
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「クスリ仲間」の証言から読む清原「覚せい剤事件」の真相とシャブ・ルート

2016年02月11日(木) 伊藤 博敏
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【PHOTO】gettyimages

写真週刊誌『フラッシュ』に、清原の「クスリ仲間」というタニマチが核心的な証言をしている。筆者がつかんだ最新情報も含め、プロ野球界のスターがいかにして堕していったのかをリポートしたい。

「(覚せい剤のやりすぎで)ヨレヨレになります」

「覚せい剤は、ツレ(仲間)を切らんとあきません」

清原和博容疑者(48)と親交があり、「クスリ乱用の噂」を心配して、清原容疑者本人に忠告したこともあるという裏社会にも通じた関西の会社経営者は、こう断言する。

忠告した際、清原容疑者は使用を否定したという。だが、彼のツレが有名なクスリ中毒であることは、事情通の間では知られていた。清原容疑者とは17年に及ぶ付き合いがあるという会社経営者のWである。

清原容疑者の3つ年下の45歳。競馬予想会社を経営し、14年前、31歳の若さで脱税逮捕された時、所得隠しの金額が約20億円だったというから、いかに儲かっていたかがわかる。

人気プロ野球選手の清原容疑者には、多くの友人知人がいて、多数の取り巻きがついたが、なかでも清原容疑者が心許せたタニマチ的な友人がWだった。

清原逮捕以降、膨大な情報が流されるなか、最も衝撃的で核心を突いたのが、写真週刊誌『フラッシュ』の2月8日発売号だった。「清原和博クスリ漬け17年 タニマチが核心証言!」と題して、Wが語っているのだ。

Wを知る人物によれば、「話を膨らませる癖があってウソも多い」ということなので、どこまで信用していいかわからない。清原容疑者との間にあったというカネの貸し借り、女性を巡るトラブルなどには触れられていない。とてつもなく羽振りが良かったWも、脱税逮捕でツキが落ち、05年から9月から09年3月まで服役しており、以降、困窮した時期もある。

ただ、「ツレとしてクスリを一緒にやっていた部分」は、隠す必要もない。05年に巨人を戦力外通告され、Wと覚せい剤に溺れて、「毎日大量にシャブを使用するから、2人ともヨレヨレになります」という部分は衝撃的だ。

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