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 アパレル大手のイトキン(大阪市)は10日、投資会社インテグラルの傘下で経営再建を目指すと正式に発表した。28あるブランドは競争力のあるものを残して、21まで減らす。収益力を高めるため、国内約1400の店舗は千店程度まで絞り込む。昨年1月末で約4800人いた従業員についても早期退職を募っていて、4千人規模になる見通しだ。

 イトキンは1950年に大阪・船場で創業し、婦人服のブランドで知られる。近年は安価なファストファッションなどに顧客を奪われ、苦戦していた。インテグラルはイトキンの収益力を高め、3~5年で株式上場や売却をめざす方針だ。

 イトキンやインテグラルによると、いまの28ブランドのうち「HERE’S(ヒアーズ)」と「GRACERA(グレイセラ)」は終了することを公表済みだ。さらに1年ほどかけて5ブランドを終えるが、具体名は明らかにしていない。「a.v.v(アーヴェヴェ)」や「MICHEL KLEIN(ミッシェルクラン)」といった有力ブランドは続ける。