野口陽
2016年2月11日02時56分
西武鉄道の有価証券報告書の虚偽記載で株価が急落したとして、同社とプリンスホテルを相手取り株主が起こした損害賠償請求訴訟をめぐり、現在、西武鉄道の親会社の西武ホールディングス(HD)は10日、堤義明元コクド会長に請求していた約226億円すべてが支払われることになったと発表した。
堤氏と旧経営陣4人が、保有していた西武HD株の売却益などから計約255億円を支払う。残りは裁判の遅延損害金に充てる。西武HDはこの金額を16年1~3月期決算に特別利益として計上する。かつて上場していた西武鉄道などが株主から起こされていた損賠訴訟は十数件あったが、訴訟の大半が決着したため、西武HDは昨年8月、同社がそれまで支払ってきた金額を堤氏らに請求していた。西武HD関連株をすべて手放した堤氏は「会社に資産の提供を申し出、身をゆだねることとした」とのコメントを発表した。(野口陽)
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朝日新聞社会部
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