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アバウト映画公園

最新作から旧作まで観た映画の感想をゆるくアバウトに書き綴ってます

【洋画】オデッセイ / 是非ともオススメしたい!人間の底力を見せてくれるポジティブなSFドラマ!!!

洋画 【ア行】 2016:劇場鑑賞 洋画 評価:★★★★★

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あらすじ:火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きていた。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:142分 製作年:2015年

監督:リドリー・スコット 脚本:ドリュー・ゴダード 原作:アンディ・ウィアー

キャスト:マット・デイモンジェシカ・チャステインクリステン・ウィグキウェテル・イジョフォージェフ・ダニエルズマイケル・ペーニャケイト・マーラショーン・ビーン / セバスチャン・スタン / アクセル・ヘニー等

 

人間の底力を感じるSFドラマ!

元々SF映画は率先して観る方では無いんだけど【ゼロ・グラビティ】【インターステラー】と近年のSF作品にガツっとヤられたせいで俄然気になっていた、主演マット・デイモン、監督リドリー・スコットのSF映画【オデッセイ】。試写で一度観たのにも関わらず、あまりに良かったのでIMAXで再度鑑賞して来ました。

 
いや〜、面白かった!そんで泣いた!
人間の底力をどストレートに見せてもらった。人間の類稀なる生存本能、仲間を助けたいと思う気持ち、諦めない精神、信じる心。
言葉にしてしまうと小っ恥ずかしいワードだけれども、そこに素直に乗っかれてしまう説得力ある映像、キャスト陣の演技、テンポの良い話運び、ユーモアと陽気な音楽。ポジティブに振り切った作風に見事やられちゃいました。

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火星探査の任務中止による撤退の際に、事故で1人置いてかれた男の話。今まで過酷な状況を生き抜く or 脱出する『無理ゲー映画』は色々あったけど、火星に1人とり残されるってこれほどの無理ゲーな状況もない。
それを植物学者の主人公:ワトニーは科学の知識を駆使し、次の火星探査が来るまで生き抜く決心をする。さながら理科や科学の授業のよう。知識は武器で、科学考証うんぬんよりも小中学生が観たら今よりも理科や科学が好きになりそう。
 
 

マット・デイモンのベストアクト!

何と言ってもワトニーを演じたマット・デイモンが素晴らしかった!マット・デイモンがちゃんとマット・デイモンとして活き活きと画面に存在し、内に秘めるポテンシャルや、やる時はやる男感、冴える皮肉に苦悶の表情もまた似合う。今回ボディーコントロールもシッカリしてるので、彼のここ最近のベストアクトだと思います。

劇中登場人物が多いんだけど、それぞれが主張し過ぎず適材適所の配役で、特に役割とその人の顔の雰囲気とが見事マッチしていて観やすかった。僕の中でのキャスティング賞受賞ですね!
ジェシカ・チャステインや、マイケル・ペーニャ、キュエテル・イジョフォーなど魅力的な人は多いんだけど、中でもNASAのエンジニア役の女の子が印象に残ってる。若干垢抜けなさが残る金髪美人で、リアクションが可愛くてツボでした。調べたらマッケンジー・デイビスという女優さんでした。これから色んな作品に出て来そうですね。

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マッケンジー・デイビス

 
動きやすさを重視した宇宙服のデザインは【プロメテウス】に増してイケてたし、記録用のカメラや室内のカメラの視点を合間に入れるて、画を単調にしない工夫も良かった。
ワトニーが記録用のカメラに向かって話すシーンは、孤独を紛らわせたり自我を保つための一方的な会話相手&万が一のために生きた証を残す描写でもありつつ、観客に何をやろうとしてるかの説明と、1人のシーンを淡白にしない効果も兼ねているので、見せ方として上手いなと思いました。
音楽の使い方も劇中の内容と上手くリンクさせてて【ガーディンズ・オブ・ギャラクシー】の狙った音楽の使い方を思い出したり、この辺りも抜かりなくノリノリです!
 

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火星側と地球側とがそれぞれ困難に立ち向かい、希望を捨てず工夫し、時に無茶して不可能を可能にしようとする。1人の男の動向をあんなにも多くの人が固唾を飲んで見守る姿はヤバいよ。距離がとてつもなく離れているってのがミソだなと。その果てしない距離がありながらもそれぞれが想うって強くて美しい。
特に漫画『宇宙兄弟』を読んでいたので、尚更あのクルーの兄弟のような絆が胸熱でしたね。欲を言えば日本のサポートがあったら更にアガってたんだけどな〜!
 
NASAスタッフの働きをガッツリ見れて【ゼロ・グラビティ】や【インターステラー】より、もっとリアル宇宙モノですね。カラッとしてとても観やすいヒューマンドラマ、今年マストな一本だと思います。リドリー・スコット最高!今度はまたエグい作品が観たい!
 

まとめ

良かった点
  • 人間の底力どストレートに魅せてくれる
  • マット・デイモンのベストアクト
  • 魅力的なキャスト陣と顔のハマり感
  • 音楽や見せ方然りポジティブに振り切った作風
悪かった点
  • 日本が出て来なかったのがちょっと寂しい
評価:★★★★★  最高!フォーー!
弟で同じく映画監督のトニー・スコットの自殺を、映画を撮り続ける事で乗り越えようとするリドリー・スコット監督の『絶望からの脱却・希望』がこの作品の内容に反映されていたように感じました。
ちなみにトニー・スコットの作品で言うと【ドミノ】と【デジャヴ】がかなり好きです。
 

関連&オススメ作品!

ゼロ・グラビティ

3Dとの合わせ技で実際に宇宙にいるような感覚にさせてくれた作品。【オデッセイ】は地球と同じような重量の見え方だったけど、こっちは宇宙空間なのでだいたい浮いてます。

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インターステラー

作り込まれた宇宙で頑張るお父さんの話!めっちゃ泣いた、最近『距離』とか『時間』に涙腺が弱い。

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プロメテウス

洒落た宇宙服が印象的なダークなSF映画。続編も作られるみたいで楽しみですね。最近観たけど結構好き。

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宇宙兄弟  ( 漫画 )

【オデッセイ】が良かったって感じる人は宇宙兄弟も間違いなくハマりますね。逆に【オデッセイ】初見時は宇宙兄弟っぽなぁと思ったほど。毎巻読みながら涙ぐんでます。

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