ヘッジファンド低迷は朗報-割安で持ち分取得の好機とみる投資会社も
2016/02/10 14:30 JST
(ブルームバーグ):ニューヨークの投資会社ローズブルック・キャピタル・パートナーズのアンドルー・ローレンス最高経営責任者(CEO)にとって、ヘッジファンドが2011年以来最悪の年を迎えたことは朗報だ。
非公開情報だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによれば、同CEO(55)は償還を停止したヘッジファンドの持ち分を買い取るファンド向けに2億5000万ー5億ドル(約290億-570億円)を集めようとしている。
関係者は、投資家が急いで手放そうとしている権利を割安な価格で買い入れるチャンスにローズブルックが賭けようとしていると説明。新しいファンド「ローズブルック・オポチュニティーズ・ファンド2016」は4-6月(第2四半期)に最初の資金集めを完了する予定だという。ローレンスCEOは資金集めについてコメントを控えている。
クラレン・ロード・アセット・マネジメントは昨年、7-9月(第3四半期)に顧客が行った償還の請求について3分の2の支払いを遅らせると発表。同年12月にはサード・アベニュー・マネジメントの投資信託1本が資金引き出し停止となったことで、高利回り債市場で売りが膨らんだ。ストーン・ライオン・キャピタル・パートナーズは「相当な償還請求」を受けた後、投資不適格級(ジャンク)債ヘッジファンドからの資金引き出しを停止した。
原題:As Hedge Funds Stumble, One Firm Prepares to Buy Illiquid Stakes(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Simone Foxman sfoxman4@bloomberg.net
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更新日時: 2016/02/10 14:30 JST