ここから本文です

古池や蛙とびこむ水の音

spiral_422さん

2012/9/1816:58:23

古池や蛙とびこむ水の音

①季語「蛙」の季節は「夏」でしょうか「春」でしょうか...授業では夏と習ったのですが歳時記には「春」となっていました..でもアマガエルは「夏」のようです.松尾芭蕉が見た蛙はアマガエルだったのでしょうか......

②松尾芭蕉は「古池や」の静かで落ち着いた古池に感動を抱いていますか?また、芭蕉は「寂寥感」も感じたとありました.寂寥感......なぜそんな気持ちになったのでしょうか..

閲覧数:
8,022
回答数:
3

違反報告

ベストアンサーに選ばれた回答

donpachi_pppさん

2012/9/1823:35:47

夜になると聞こえなかった遠くの道路や踏切の音が聞こえ、そこで初めて人は「あ。こんなに静かなんだ。」と気づきます。
静寂を「静かです」と言っちゃったら風情もないし当たり前過ぎて逆に「どれだけ静か」なのか分かりません。
そこでこの句です。
騒音が周りに響き渡っているところでは決して聞こえなかったであろう小さな小さな音ですら聞こえることができる。それもたった一音。それを聞き逃せないほどの静けさ。それがこの句が到達したもっとも静寂の表現に成功した傑作句です。

という解釈にたてば、カエルはアマガエルのように小さい方が「より小さい音が聞こえる」という感動につながります。
トノサマガエルのような大きいカエルが見ずに飛び込む音は普段でも(少々雑音があっても)耳にすることができる聞きなれた音のはずです。何今の音?え?アマガエル?初めて聞いた!あれがアマガエルの音なんだ!こんなに静かでなかったら聞けなかったよ。
というわけです。

古池に感動を抱いているのではなくて、小さな音すら聞き取れるほどの静寂な空間に感動しています。
「寂寥感」まで表現しようとしたかどうかは本人でないとわかりません。ただ、静寂をもたらす空間には他の第三者の存在があり得るはずがなく、そこから解釈を拡大させれば「寂寥感」を感じられるとは思いますが、それは鑑賞者の感性次第だと思います。
季語についてですが、私もこの句は「夏」だと思ってました。というのも日差しがきつい日はほとんどの人は外に出ず家の中や木陰などで休んでいることが多く、活動を停止しているからこそ静寂が生じるという経験を持ってる自分とリンクするからです。
春は活動記なんで動物も植物もみんな活動している時なので静寂や寂寥感はそこにあるとは思えません。

「蛙 季語」の検索結果

検索結果をもっと見る

このQ&Aで解決しましたか?質問する

閉じる

ベストアンサー以外の回答

1〜2件/2件中

並び替え:回答日時の
新しい順
|古い順

makisawakureさん

編集あり2012/9/1909:52:11

蛙(かはず、かえる)は昔調べたので、

① 歳時記によると、「冬眠した蛙は、二月頃から出現し、春から夏にかけてやかましく鳴き立てる」とあり、春の季語としています。
古来、「かはず」は、清流に鳴く「カジカガエル」を指し、その声は古今和歌集仮名序にも「水に住む蛙の声を聞けば」と記載されるほど和歌の題としても有名です。
かはづなく神なび川に影見えていまや咲くらむ山吹の花(万葉集 巻第八 1435 厚見王)
和歌の用例で数首だけアマガエルだろうと推察されるのもあります。
よひごとにかはづのあまたなく田には水こそまされ雨は降らねど(伊勢物語 百八段)

万葉集に二例だけ、「かはず」と訓じて、ヒキガエルとしたものがあり、字は「蝦」
朝霞鹿火屋が下に鳴くかはづ声だに聞かば我恋めやも(読人不知 秋相聞 2265)
芭蕉もおくのほそ道の尾花沢で、次の句を吟んでいます。
這出でよかいやが下のひきの声

私は、芭蕉が聞いた蛙を「トノサマガエル」だと思っております。いくら静かでも、アマガエルが飛び込んだだけでは、音が小さすぎて聞こえないだろうと思います。

古来鳴く物とされた「かはず」を、鳴く以外の表現で俳諧味を表したので、その新しさから「蛙合」(貞享三年閏三月)に刊行されております。


② さて、「古い池」とは何でしょうか?作ってから古いのだろうか?それとも手入れのされていない池にぼーとした朧月の影が差している。静かなイメージを持ちませんか?どの蛙にしても、水の音が聞こえるほど静かと思います。

なお、弟子の支考の著作「葛の松原」に、初め芭蕉が『蛙飛込む水の音』ができ、弟子の其角が伝統の『山吹や』の初句を提案し、芭蕉はただ、『古池や』に決定したとあります。

追加
>授業では夏と習ったのですが歳時記には「春」となっていました
きちっと歳時記を調べたのですね。とても良いことだと思います。
先生に「歳時記には春とあった」と質問してくださいね。

「古池や」の句碑

蛙(かはず、かえる)は昔調べたので、

①...

aokiimpactさん

編集あり2012/9/1820:06:14


>季語「蛙」の季節は「夏」でしょうか「春」でしょうか
確かに季節は春にされておりましたり夏にされておりましたりされておりますようですけれどもわたくし的な解釈と致しましては「夏」あたりではないかと思います。
「春」でしたら何か氷でも溶けて来ますような感じが致しますしまだ何か寒そうな感じが致します。
ですのでわたくし的には「夏」で宜しいように思います。

>松尾芭蕉が見た蛙はアマガエルだったのでしょうか
わたくしはアマガエルではありませんで普通の蛙だと思います。
アマガエルでしたらやはり何か雨の音でも聞こえてきそうです。
ですので晴れておりますけれども薄暗くてそのような所に普通の蛙様が古池に飛び込みましたように感じます。


>松尾芭蕉は「古池や」の静かで落ち着いた古池に感動を抱いていますか?
そうですね。
何か池の土手が今にも崩れましてきそうなそんな池だと思います。
遥かな遠い昔からありますその池に蛙様のご先祖様もまた遠い昔から住んでおりまして何か蛙様も遠い昔を思われましてそのように思われますには寂寥感が必要でそれに相応しい古池と蛙様とその池に飛び込まれました音がありましてこの句が出来ましたのだと思います

あわせて知りたい

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

Yahoo! JAPANは、回答に記載された内容の信ぴょう性、正確性を保証しておりません。
お客様自身の責任と判断で、ご利用ください。
本文はここまでです このページの先頭へ

[PR]お得情報

Tポイントをためるなら、この1枚!
Yahoo! JAPANカード≪年会費永年無料≫
最大7,000円相当のTポイントもらえる
2/21まで!早い者勝ち!
イオングループから冷凍食品&日用品
クーポンプレゼント

その他のキャンペーン

「追加する」ボタンを押してください。

閉じる

※知恵コレクションに追加された質問や知恵ノートは選択されたID/ニックネームのMy知恵袋で確認できます。