【書評】野上武志先生「まりんこゆみ」「蒼海の世紀」米海兵隊の合理的なマネージメント手法、新兵訓練のテクニックを学ぶのに最適の書。社畜はビジネス書とか自己啓発本を読んでないでこういう本を読んでマネージメントの神髄を学ぶべし
著者の野上先生からなんとサイン入り本を贈呈頂きました。ワタクシは「萌えよ!戦車学校」シリーズで先生を知りまして、それ以来ファンでしたので、先生からサイン入り本を頂くというのは感無量と言いますか、いやあTwitter凄いですね。なんとロンドンに起こしの際にはリアルでお会いさせて頂きました。弟に「おめえ超ラッキー!!ぐやじい!!!」といわれましてね(ほほほ)
さて「まりんこゆみ」は日本の女子高生(JK)がなぜかアメリカの海兵隊に入隊してしまうという漫画であります。一見するとミリ萌え漫画ですが、「萌え系か」とあなどってはいけません。原作者は元海兵隊員で、同作品では外部にはあまり知られていないアメリカ海兵隊の新兵訓練やマネージメント手法が詳しく描かれています。さらに、野上先生の表現力により、お固くなりがちな海兵隊周りの話が、ほっこりとした漫画になっているわけです。随所にみられる小ネタも楽しく、ミリヲタだけではなく、80年代のアクション映画好きやサブカル好きの方も楽しめる内容となっています。「フルメタル•ジャケット」「ハートブレイクリッジ」「コマンドー」「ランボー」「ダイハード」あたりが好きな方は必読でありますよ。(全部ワタクシがハアハアする映画。ランボーは昨夜もみてしまった)
ちなみにアメリカ軍のマネージメント手法というのは、経営学の世界でもよく取り上げられるネタであります。多国籍企業や国際機関のマネージメント手法というのは、アメリカ軍やイギリス軍の作り上げた手法を元にしていることが少なくありません。管理職の肩書きや文書管理、給料の決め方などをみると「ああ、これは」とわかるわけですが。
なお欧州や北米の多国籍企業、国際機関には、軍出身者が大変多く、エンジニアだけではなく、上級管理職や幹部になっている方が少なくありません。ワタクシも軍出身者と随分働いてきましたが、軍仕込みの合理的な思考や管理手法を色々教えて頂き、随分と勉強になりました。
「蒼海の世紀」は、坂本龍馬が暗殺されなかったもう一つの20世紀を描く海洋歴史ロマン漫画であります。ダイナミックなストーリが、細かく練り上げられた設定や歴史考証にそって展開して行きます。なお、野上先生は同作品の制作にあたり、かなり綿密な取材を重ねており、ロンドンにも取材にこられました。歴史好き、政治経済好きの方は必読の一冊です。
元々同人だった作品が商業出版されたわけですが、同人の方は「新劇場版エヴァンゲリヲン」などの翻訳を手がけておられる兼光ダニエル真先生の英訳がついていますので、英語を学んでいる方にお勧めです。正確な英訳が付いている漫画というのは限られていますので貴重です。
なお商業出版の方の第5巻にはワタクシと家人も登場しております。
こちらは萌えミリの古典でありまして、ミリに興味がない方でも、雑学として楽しめるネタが満載です。戦車の登場が近代戦争をどのように変えたのか、第一次世界大戦における影響など、政治経済&歴史好きの方なら知っておきたい知識も満載です。また、随所に登場する戦争史は、欧州だけではなく様々な国同士の軋轢の歴史を学ぶ上で必読です。学校で習う世界史では詳しくカバーされなかった史実が満載です。戦争史を知らずして政治経済を語ることはできません。教官&生徒たちのへっぽこギャグもほっこりいたします。心が疲れているあなた様にお勧め。
現在日本では集団的自衛権が話題になっておりますが「ところで自衛隊ってどうなのよ?」を知る上で同書が役に立ちます。コラムやインタビューも充実しており、その辺の新書や自衛隊関連単行本よりも遥かに充実した内容になっております。野上先生の漫画も素晴らしいです。
さて「まりんこゆみ」は日本の女子高生(JK)がなぜかアメリカの海兵隊に入隊してしまうという漫画であります。一見するとミリ萌え漫画ですが、「萌え系か」とあなどってはいけません。原作者は元海兵隊員で、同作品では外部にはあまり知られていないアメリカ海兵隊の新兵訓練やマネージメント手法が詳しく描かれています。さらに、野上先生の表現力により、お固くなりがちな海兵隊周りの話が、ほっこりとした漫画になっているわけです。随所にみられる小ネタも楽しく、ミリヲタだけではなく、80年代のアクション映画好きやサブカル好きの方も楽しめる内容となっています。「フルメタル•ジャケット」「ハートブレイクリッジ」「コマンドー」「ランボー」「ダイハード」あたりが好きな方は必読でありますよ。(全部ワタクシがハアハアする映画。ランボーは昨夜もみてしまった)
ちなみにアメリカ軍のマネージメント手法というのは、経営学の世界でもよく取り上げられるネタであります。多国籍企業や国際機関のマネージメント手法というのは、アメリカ軍やイギリス軍の作り上げた手法を元にしていることが少なくありません。管理職の肩書きや文書管理、給料の決め方などをみると「ああ、これは」とわかるわけですが。
なお欧州や北米の多国籍企業、国際機関には、軍出身者が大変多く、エンジニアだけではなく、上級管理職や幹部になっている方が少なくありません。ワタクシも軍出身者と随分働いてきましたが、軍仕込みの合理的な思考や管理手法を色々教えて頂き、随分と勉強になりました。
「蒼海の世紀」は、坂本龍馬が暗殺されなかったもう一つの20世紀を描く海洋歴史ロマン漫画であります。ダイナミックなストーリが、細かく練り上げられた設定や歴史考証にそって展開して行きます。なお、野上先生は同作品の制作にあたり、かなり綿密な取材を重ねており、ロンドンにも取材にこられました。歴史好き、政治経済好きの方は必読の一冊です。
元々同人だった作品が商業出版されたわけですが、同人の方は「新劇場版エヴァンゲリヲン」などの翻訳を手がけておられる兼光ダニエル真先生の英訳がついていますので、英語を学んでいる方にお勧めです。正確な英訳が付いている漫画というのは限られていますので貴重です。
なお商業出版の方の第5巻にはワタクシと家人も登場しております。
こちらは萌えミリの古典でありまして、ミリに興味がない方でも、雑学として楽しめるネタが満載です。戦車の登場が近代戦争をどのように変えたのか、第一次世界大戦における影響など、政治経済&歴史好きの方なら知っておきたい知識も満載です。また、随所に登場する戦争史は、欧州だけではなく様々な国同士の軋轢の歴史を学ぶ上で必読です。学校で習う世界史では詳しくカバーされなかった史実が満載です。戦争史を知らずして政治経済を語ることはできません。教官&生徒たちのへっぽこギャグもほっこりいたします。心が疲れているあなた様にお勧め。
現在日本では集団的自衛権が話題になっておりますが「ところで自衛隊ってどうなのよ?」を知る上で同書が役に立ちます。コラムやインタビューも充実しており、その辺の新書や自衛隊関連単行本よりも遥かに充実した内容になっております。野上先生の漫画も素晴らしいです。
スポンサーサイト