竹田竜世
2016年2月10日23時15分
■キャンプの素顔
阪神の金本監督が、西岡のことを「手抜きの神様」と表現した。その「神様」といたちごっこをしているらしい。「相当、追跡活動をしないとね、彼は逃げて逃げまくるんでね。とことん追っかけますから」
8日、西岡は全体練習終了後、鳥谷とノックを受けた。サブグラウンドで約45分。途中から監督もこの場に姿を現した。そのときの西岡の表情を振り返って監督は言う。「『来やがって』という顔をしてた」
西岡も負けていない。「打撃練習をしていても、筋力トレーニングをしていても、ダッシュをしていても、特守をしていても、監督が常に来る。常に監視されているみたいです」
金本監督。「西岡の頑張っているポーズは素晴らしいよ。日本一じゃないかな」。過去2季、西岡はけがに泣いた。「彼なりにこのキャンプをけがなく乗り切るという目標があると思う。うまいこと見て見ぬふりをしてやらないとね。やらせる時はやらせるけど」
真偽はさておき、こういう発言の応酬は、聞いていておもしろい。この「舌戦」からは、実績のある選手に対しての監督の過度の配慮や遠慮は感じられないし、変な「壁」を感じていないのは選手側も同じだろう。
7日には地元の子どもたちへの野球教室があり、鳥谷や西岡が打撃指導をしていた。そこに飛び入りした金本監督がティー打撃のお手本を見せた後、鳥谷にも実演を命じた。数回、ボールを打ってみせた鳥谷は「どっちがいいか分からんやろ」と、子どもたちに笑いかけた。
私は阪神担当3年目。新監督が率いるチームの変化を追っていきたいと思う。(竹田竜世)
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