1/3
全てのハジマリ
もしもパズドラの世界に入り込んじゃったら!?そんな事を思ってました。1話につき2章ずつで連載していこうと思いますのでよろしくお願いします♪
序章
「あー、パズドラやろ」日曜日の昼下がり、高校2年生の柊 愛理は自宅のベッドに寝転がっていた。彼女のランクは310。始めて1年、毎日遊んでいる。
課金額は計2万円。クラスの中ではかなりの上級者として男子から人気を集めている。
「今日はゴッドラッシュか、スルーだね、絶無限いこ」愛理はゼローグをリーダーに絶・無限回廊へと踏み込んだ。
ゼローグは強い。ヘラの高火力の先制攻撃を掻い潜り、ゼウスの体力を削り、ついに最終バトルに辿りついた。その時。
「そなたの力を試すかのう」
「あれ?ソニアグランってこんな先制攻撃だったっけ」愛理は違和感を覚えた。
「いいや、グラビティブレス!」愛理はとどめにかかった。すると。
「継界召龍陣!」
「翔べ!チェンジ・ザ・ワールド!」
「え!?うわあぁぁぁぁ!」眩い光が弾け視界が歪んだ。
第一章 幼龍喚士・ソニア
「おい、大丈夫か」
「え、ああ、うん」愛理は気がつくと野原の中に転がっていた。一人の少女が覗き込んでいる、恐らく介抱してくれたのだろう。それにしても、異様な格好をしている。コスプレイヤーだろうか。
「ありがとう、私は愛理、君は?」
「ソニアだ」
「へぇ、ソニアちゃんね、って、え?」ソニア?アメリカ人だろうか。銀色の髪を束ねた少女の耳をよく見るとトサカになっている、まさか・・・
「こ、ここどこ!?」
「始まりの大地だ」
「(はぁ?こいつ厨二病か?いやいやw落ち着け私!これはもしかしてひょっとしちゃった感じ!?)」
「どうした、おかしな奴だな」
「ここ・・・パズドラの世界!?」なぜそう捉える結果となってしまったのか。しかしそれ以外は考えられない。
「ぱずどら?何だそれは」
「パズル!アンド!ドラゴンズ!うわぁぁぁ!!」
「落ち着け・・・お前は何者なんだ、ドラゴンテイマーか?」
「(ドラゴンテイマー・・・!パズドラーのことだ!)」パズドラZではこのような人間をドラゴンテイマーと呼んでいる。一つの線が繋がった。
「う、うん。まあね!」そうだ。よく見るとドロップらしきエネルギーを秘めた球体があちこちに浮かんでいる。
「そうだったのか・・・!それならば愛理よ!私と共に闘ってくれ!」
「(;´^ω^`).。oO(ヤバイヤバイヤバイマジヤバイドウシヨウ…」まずどうすればいいのだ。帰れないのか。色々な考えが頭を埋める。しかしこうしていても始まらない。できることをするんだ。
「・・・わかった!行こう!伝説の大地へ!」
「おお!」
こうして愛理とソニアの旅は幕を開けたのだった。
第二章 始まりの試練
愛理はドロップを操りソニアはそのエネルギーを糧に闘う。いまいち現実味の湧かなかった愛理だが戦闘を重ねるにつれ、パズドラーとしての才能を徐々に発揮していった。
やがて愛理達は低い塔に辿りついた。
回廊を登ると大きな石像が一つある大部屋に入った。石像はアースゴーレムだった。その時。
「旅立つ者達よ」
「なっ!?」
「伝説の大地への道を開きたくば我が試練を退けよ」
「・・・ボスってことか」
「来るぞ!」
「うわあぁぁぁぁ!」ズドン!振り下ろした拳が愛理の脇をかすめ床を砕いた。
「(嘘・・・これ絶対51ダメージじゃないでしょ!)」愛理のこめかみに飛んだ第二撃をソニアが受け止める。
「ぐっ・・・あぁっ!」あまりの威力に二人は吹き飛ばされて壁に叩き付けられる。
「し・・・死ぬ!」愛理の脳裏に死の一文字が過ぎった。
「はああっ!」ソニアが体勢を立て直し短槍を放つ。しかしその一撃はゴーレムの頑強な身体に弾かれた。ソニアは尚も攻撃を続けるがゴーレムにはヒビ一つ入らなかった。
「力無き者達よこれで終わりだ」
「待てえええええ!」愛理は叫んだ。次の瞬間、愛理は火ドロップを掻き集めエネルギーを爆発させた。
「喰らえーーー!」
「ぬう・・・っ!」ゴーレムの身体を成す煉瓦が僅かに開いた。
「今だあぁっ!ソニア!」
「やあぁぁぁぁっ!」バキィッ、とゴーレムの身体が崩れる。
「があっ!」ゴーレムが反撃に出たが動きが鈍っている。愛理はその隙を見逃さなかった。木ドロップが弾け、伸びた蔓がゴーレムに絡みつく。
「とどめだ!」愛理は火ドロップを蔓にぶつける。ゴォッと炎が燃え盛りゴーレムは火だるまになった。
「見事だ・・・ドラゴンテイマーよ・・・」ゴーレムはそう言い残しガラガラと崩れ落ちた。
「・・・勝った・・・のか?」
「やった・・・やったあぁっ!」愛理達は勝利した。これが始まりの試練であることもまた一つの経験となるのだった。
いかがでしたでしょうか?お楽しみ頂けたら嬉しいです。私のTwitter@LOVELYANGEL0310ではパズドラ無課金攻略をしています。よろしければぜひ覗いていって下さいね(((o(*゜▽゜*)o)))
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。