今日、ジャネット・イエレンFRB議長は下院で議会証言します。そのスピーチの原稿が先ほどウェブサイトに掲載されました。以下はハイライトをかいつまんで抄訳:

景気は一段と拡大した。

まだ労働市場の「たるみ」は、一部残っている。

海外の国々の成長は低い。ドル高が輸出を抑えてしまっている。

米国内の民間の最終需要には陰りが見えている。

FRBは金利政策の修正に関しては、ゆっくりとアジャストしてゆく考えだ。

海外の経済の動向が米国の成長に影響を与える可能性がある。中国経済は急に暗転しているようには見えないが、中国人民元の水準訂正の必要は中国の為替政策ならびに経済の見通しに対して不確実性を持ち込んだ。

原油価格の下落が止まり、輸入物価の下落が止まれば、インフレに対する見通しも変わってくる。

FOMCは今後の米国の景気動向は、フェデラルファンズ・レートのゆっくりとした引上げを支持するような展開で推移していくものと予想している。実際のレートがどうなるかは、そのときの経済指標次第である。


たぶん株式市場はこのスピーチを好感すると思います。

原文はここです。

それから参考資料として議会に提出されるMonetary Policy Reportにも目を通してください。