「新有権者」に選挙冊子 ネット世代に分かりやすく [福岡県]
福岡県選挙管理委員会は、新たに有権者となる若者向けの冊子「有権者として知っておきたい選挙の知識」を作製した。毎年発行してきたが、今回は「18歳選挙権」の導入を見据えて内容をリニューアル。高校から「生徒に配りたい」という要望もあり、当初2万8千部から今春までに1万部増刷することを決めた。
県選管によると、冊子はA4判で、最終面の表紙を含め19ページ。成人式で配布を希望した市町村は既に新成人に配布したほか、県選管は県内の公立と私立高校にも冊子の活用を呼び掛け、ホームページに掲載。自由にダウンロードすることができる。
冊子では禁止される選挙運動について紹介。「○○さんを当選させましょう」などと掲示板やブログに書き込んだり、他人の選挙運動の様子を動画サイトに投稿したりと、詳しく例示した。「政治の動きを通して世の中をより良くしていく責任を負う」などとする有権者の意義も新たに加え、政治家や有権者が禁止されている寄付行為も詳しい内容に変更した。
担当者は「県教委などの意見も聞きながら、選挙制度について分かりやすくまとめた。補完教材として使ってもらえれば」と期待を込める。
=2016/02/04付 西日本新聞朝刊=