2013年09月22日

[自作/フリー]Outlookメール誤送信(社外メール混入)防止ツール(Outlook VBA)

こんばんは。
仕事ではよく社内と社外へメールをしています。
社内の同僚に送るつもりのメールが社外のお客さんのところに行ってしまったら困りますよね。とくに価格とか敏感な情報が入ってる場合は事故になりかねません。実際、私の知り合いだけでも何人もこんな経験があり、痛い目に遭いました。
ということで何かできないのかな〜と思い、Outlook用のメール誤送信防止ツールを作成しました。社内に導入してありがたく好評をいただいてますので、ここで公開し、もっと多くのひとの役に立てれば嬉しいです。
手順は以下の通りです。(わからなかった場合は本文一番最後のYoutubeビデオもあります)
その前にこのツールの使用できる環境としては:1)OSはWindows 2)Microsoft Outlook 2003/2007/2010/2013(2003だけはテストできていません)

1、Outlook用VBAスクリプトをダウンロードする。
>>Download<<
    ※ソースそのままのテキストファイルとなります。セキュリティの御心配はございません
※OfficeのVBA EditorはUnicodeをサポートしないため、日本語では文字化けしてしまいますので、注釈は英語で書いています。ご了承ください。

2、Microsoft Officeが付属している「SelfCert.exe」で個人用の証明書を作成する。ここは例として「MyCert」を作成する
※SelfCert.exeは通常CディスクのProgram FilesのMicrosoft Officeのフォルダーの中にあります。
※証明書を作る目的は、自分が作成したスクリプトを信頼し、いちいち警告がでることをさけるためです。「この証明書付きのスクリプトなら安全だよ」というサインです。

3、Outlookの画面でALT+F11を押してVBA Editorを呼び出します

4、ダウンロードされたテキストファイルを開き、strKeywordの値をあなたの会社メールのドメインに変更します。
たとえばあなたの会社のメールはxxx@abc.comの場合は、abc.comにします。
少し複雑なバターン、もしあなたの会社はグローバル企業で、日本本社のメールアドレスは@abc.co.jpで、香港支社は@abc.com.hkで、アメリカ支社はabc.comでしたら、この三者のメールアドレスの共通点とする「abc.co」にすればいいす。要するに「abc.co」を含まないメールアドレスへ送信する際にすべて注意してくれます。

5、VBA Editorの画面で左上のThisOutlookSessionをダブルクリックしてから、右のWindowに先ほど編集されたテキストファイルの内容を全部貼り付けます。

6、VBA Editorのツールメニューのなか、「デジタル署名」を選択し、先ほど作成した個人用証明書「MyCert」で署名をする。

7、VBA Editorで保存して、Outlookを閉じます。

8、Outlookを再開し、警告メッセージが出ますが、「この発行者のドキュメントをすべて信頼する」を押して完了です。
※この警告は1回しかでません
※自分で作成した証明書MyCertでサインされたスクリプトはみんな安全だよの声明になり
ます。
これで完了です、これから送信メールアドレス(CC/BCCを含む)に社外のアドレスがある際に、送信直前に注意してくれます。いちいち鬱陶しいかもしれませんが、お守りだと思っていただき、情報漏えい事故の防止に繋げれば幸いです。

最後にYoutubeのビデオ説明もありますので、文字より分かりやすいかもしれません。

posted by 正在想 at 21:26 | Comment(0) | VBA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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