川崎中1殺害少年に懲役9~13年の不定期刑判決
2016年2月10日16時39分 スポーツ報知
川崎市の多摩川河川敷で昨年2月に起きた中学1年上村遼太さん=当時(13)=殺害事件で殺人と傷害の罪に問われた無職少年(19)の裁判員裁判で、横浜地裁(近藤宏子裁判長)は10日、懲役9年以上13年以下(求刑懲役10年以上15年以下)の不定期刑の判決を言い渡した。
近藤裁判長は「頸部(けいぶ)を複数回切り付け、真冬の川で泳がせたのは凄惨(せいさん)というほかなく、手口の残虐性が際立っている」と述べた。
4日の公判で検察側は「(起訴された3人の中で)主導的で、主犯格として最も重い責任を負うべきだ」と論告。弁護側は最終弁論で「矯正も可能」として懲役5年以上10年以下の不定期刑を求めていた。
判決によると、昨年1月17日未明、横浜市で上村さんの顔を殴り約2週間のけがを負わせたほか、同2月20日未明、首を多数回切るなどして殺害したとしている。
事件では、ほかに18歳の2人が傷害致死罪に問われている。