ライス「どうしたどうした」
カレー「大局的に見れば、私たちは別々の料理なわけだし、そんなこと言い出したらお互いさまじゃん」
福神漬け「この前ライブやったときの野次が忘れられねえよ。『福神漬けいらないよ』~、『らっきょうは~?』って」
カレー「でも好みがあるんだから、そんなこと気にしてられないよ」
福神漬け「でも、お前らはこのトリオじゃなくてもやっていけるだろ。なんなら一人でもやっていける。俺にはないんだよ」
福神漬け「……ッハ! いいよな、寝ながらでも他の相方候補たちから引く手数多なお前らはよ」
カレー「そんな言い方……」
福神漬け「いいか、俺はお前たちのために生まれてきたわけじゃない」
カレー「それくらいは分かるよ」
ライス「やめてどうすんだよ」
カレー「それこそ無茶よ! 生き残れるわけないわ」
福神漬け「ああ、本望さ。少なくとも、お前らの数多ある組み合わせの一つでいるよりはな」
ライス「そんなに僕たちが嫌いなのかよ!」
福神漬け「そうじゃねえ。でもライスもカレーも、もう残ってねえじゃねえか」
余った福神漬け単品を黙々と食べながら、こんなことを考えていた。
虚しすぎる……。