「今日で甘いものは断つ!」
そう決めて早数日。
相変わらず甘いものを食べ続けており、以前と何も変わらない日々を過ごす。
そんなことってありませんか?
実はそれ、あなたの意志力が弱いからではなかったんですよ。
目次
加工食品は食べだしたら止まらない
あなたの意志力に関係なく、どうしても甘いものなどの加工食品を食べてしまう理由。
それは、加工食品が脳を刺激する物質で組み立てられているからです。
脳を刺激すると、脳が刺激を求める「偽の食欲」が湧いてきます。
加工食品はその構造から食べれば食べるほど脳を刺激し、「偽の食欲」が湧いてくるようになっているんです。
いわゆる中毒性ってやつを加工食品自身が持っている。
だからスナック菓子だの、甘い甘いチョコやスイーツだの、そういったものをやめられないのは、あなたの意志が弱いからではなく、当たり前のことだったんですよ。
加工食品の主な成分
加工食品の主な成分は、「糖」「脂肪」「塩」
これら3つはどれもあなたが生きていくのに欠かせないものなので、あなたの脳はこれらを積極的に摂取するように、とある仕組みを持っています。
それが「報酬系」という仕組みです。
わかりやすいように、「糖」で説明していきましょう。
この仕組みは、あなたが糖分を取ると、脳が快感を感じるようにプログラミングされているんです。つまり、砂糖を取れば取るほど、あなたは「気持ち良く」なっていくということ。
しかし、この「報酬系」が組まれたのは、遠い昔の話。今の加工食品に含まれている砂糖の量や、それらがいつでもどこでも食べれるなんて想定して作られていないんです。
なので、今の加工食品の強過ぎる甘さや、頻繁に食べれる便利さは、この「報酬系」内の快感を受け取るセンサーをおかしくしてしまいます。
強過ぎる甘さを頻繁に受け取るのが普通になったので、快感を受け続けることが当たり前になってしまうんです。
つまり、
「通常=○、甘いものによる快感=◎」
だったのが、
「通常=×、甘いものによる快感=○」
に変わってしまう。
そして、ストレスが溜まる「×」の状態を回避するために、甘いものを食べる。気づけば、食べていないとイライラしてしまったり、落ち着かなくなるのいう状態に。
だからあなたは甘い加工食品から抜け出せないんです。
この仕組みは「脂肪」も「塩」も同じ。
いろいろ言いましたが、ここで重要なのは、「加工食品はあなたが中毒になりやすい成分でできている」ということです。
3つを掛け合わせると…
ただでさえ単独でそれぞれに中毒性のある「糖」「脂肪」「塩」。しかし、もっと怖いのはこれらが掛け合わさったときなんです。
「報酬系」という脳への快感のほかに、「食感」という新しい快感を生み出します。
ちょっと想像してください。
クッキーの「サクッ」とした食感。
パンの「フワっもちっ」とした食感。
アイスクリームをスプーンですくって口へ運ぶと、口の中で滑らかに「とろーり」ととろけて、飲み込む前に「ふわっ」っと消えていく…
どうですか?
想像しただけでよだれ出てきません?
(私は出てきました笑)
実はこれって全部が「脂肪」と「塩」によって作られてるんです。
そしてあなたの脳が大喜びする食感を、めちゃくちゃ賢い人たち研究しつくし、加工食品に利用されています。
まさに、やめられないし、とまらない。
味の爆発
さらにさらに、掛け合わさったときに起こる、もう1つの快感が「味の爆発」。
あなたの脳はバランスよく栄養を取り入れるために、特定の味を食べ続けると満足するようになっています。
難しい言葉で言うと、感覚特異的満腹。
要は、ずっと同じものを食べてると飽きるんですよね。
「え?永遠にチョコ食べ続けれますよ」
って思うかもしれません。
しかし、チョコって砂糖だけじゃないんですよね。「砂糖」と「脂肪」、そして「塩」が入っています。色んな要素が組み合わさっているから、食べ続けることができてしまう。
他の加工食品もみんな同じです。
「糖」「脂肪」「塩」を組み合わせることにより、飽きずにいくらでも食べ続けたくなるようになっています。
「脂肪」は舌に膜を張り、人が嫌がる風味(苦味や酸味)を隠し、人が欲しがる風味(甘味や塩味)を吸収しやすくすることができます。
さらに甘くなり過ぎた場合でも、その甘過ぎるという本来なら嫌がる風味をまろやかに隠してしまうこともできるんです。大体の食べ物にチーズを加えると美味しくなるのがそれ。
「塩」には甘味を感じやすくさせる力があります。スイカに塩振って食べるのも、スイカの甘さを引き立てるためです。そしてこれも「報酬系」や「食感」ど同様に、めちゃくちゃ賢い人たちが全力で研究し、それらを加工食品に活用している。
つまり、加工食品はあなたが快感を得て、なおかつ飽きずにずっと食べ続けることのできる「味の爆発」を作り上げることができるんです。
こんなん抗えるわけないですよね。
追い討ちはコスト削減のための原料の加工
さらに追い討ちをかけるのが「コスト削減のための原料の加工」。
1つが精製。
「砂糖」や「塩」は精製することによりミネラルが削がれ、本来の「砂糖」や「塩」とは全く別物になっています。
「砂糖」ならただの糖分の塊に。
「塩」ならただの塩化ナトリウムの塊に。
この「糖分の塊」と「塩化ナトリウムの塊」は、絶妙なバランスで成り立っていた成分のバランスが崩れることで、そのデメリットを浮き彫りにします。
「糖分の塊」は血糖値を乱高下させることによって、偽の食欲を発生させたり、低血糖という症状を引き起こす。「塩化ナトリウムの塊」はナトリウムのデメリットである高血圧を招く。
と、デメリットもあるんですが、メリットもあるんです。それが安くなるということ。精製された砂糖や塩ってめちゃくちゃ安くなります。なぜならミネラルをそぎ落とさず食べれるようにするには手間とコストがかかるから。
もちろんのこと安いので、加工食品は決まってこれらを使います。そして商品の値段が下がり、手に入れやすくなる。
もう1つのコスト削減が食品添加物。
こやつが凄くて、欲しい食感や味、風味などを簡単に加えることができるようになってしまってるんです。
たとえば、
砂糖を使わずに欲しい甘さを加えれます。
たとえば、
海鮮を用いずに海鮮の風味を加えれます。
実際、今の世の中では、「○○味」と書いていても、その「○○」という食材なんて使っていないという加工食品だらけです。
もはや加工食品は「作る」ではなく、「組み立てる」といった方がふさわしいでしょう。
そして食品添加物は本来の食品を使わずに特定の風味や食感を生み出せるので、低コストで食品を作り上げることができます。保存期間を延ばす添加物もあるので、さらにコストが下がる。
この「精製」と「食品添加物」によるコスト削減は、よりあなたに商品が届きやすくなることに繋がります。
より贅沢な味や食感がより手に入れやすく。
確かに素晴らしい面もありますが、甘いものを欲する偽の食欲をどうにかしたいと思う人からすれば、最悪なことかもしれません。
初期装備でラスボスに挑むようなもの
「報酬系による快感」
「食感による快感」
「味による快感」
「加工の加工により手に入れやすく」
この4つが、あなたが甘いものをやめることのできない本当の理由。
簡単に言えば、「すべての加工食品はあなたが偽の食欲を起こすように、設計され作られている」ということです。
食べると偽の食欲が引き起こされて、また食べる。そして最終的には離れられなくなる。
もはや、あなたの意志力なんて関係ありません。
偽の食欲を生み出すスペシャリストたち相手に、丸腰のあなたが「よし、甘いもの断とう」というちょっとやそこらの意志力という武器だけで立ち向かっても勝てるわけなんですよ。
それはもはや初期装備でラスボスに挑むようなもの。
抜け道
「じゃあ甘いものやめるなんて無理なんですか!?」
実はそんなことなくて、この偽の食欲を撲滅する唯一の方法があります。
以下は甘いものをやめてみた人たちのレポートです。
市販のお菓子の代わりに自分で作ったお菓子を食べるという方法を続けて
さらに2週間経つころには甘い物やジャンクなものへの欲がもっと減っていた。
それから一ヶ月経つとさらに欲がなくなって今にいたる…と。
あれだけ毎日、甘いものが食べたくて仕方なかったのに、1ヵ月我慢すると、食べたい食べたい食べたいーーー!っていう衝動が、嘘のようになくなりました。
食べないことが当たり前になったんです。そうなると、我慢している感覚もないので、ストレスもなくなるってことに気づきました!
4日目から
イライラがなくなり賢者モードに。今思えばこっちが本来の自分だったかもしれない。砂糖を摂取しすぎると切れやすい人になるはほんとかも?
彼らに共通しているのは、
「一定期間やめると食べたい欲が収まった」
ということ。
そうなんです!
「一定期間食べない」ということが、偽の食欲から離れる唯一の方法なんです。
偽の食欲が湧くから加工食品が食べたくなり、加工食品を食べるから偽の食欲が湧く。
もしあなたが、本気で偽の食欲から離れたいのであれば、3週間だけ加工食品を食べないでください。
あなたはきっと自分の身体の変化に驚くはずです。
あなたはきっと加工食品の依存性の強さに気付くはずです。
そして、3週間後には、偽の食欲に踊らされるのではなく、あなた自身の意思で食べるものを選べるあなたに出会うでしょう。
まとめ
・あなたが加工食品を食べてしまうのは、あなたが加工食品を食べるから
・ほとんどの加工食品は偽の食欲を誘発する
・ちょっとした意志力では偽の食欲は収まらない
・3週間断つことで偽の食欲を抑えることができる
「3週間も食べずにいれたら、とっくにやめれてます!」
「それができないから苦労してるんです!」
あなたがそう思い、それでも本気でやめたいと思っているなら、こちらへ。
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