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ビッグデータから投資の予測技術を 産学連携で新組織
2月9日 22時49分

ビッグデータから投資の予測技術を 産学連携で新組織
金融と最新のIT技術を融合した「フィンテック」と呼ばれる新たな金融サービスが広がりを見せるなか、ビッグデータを活用して将来が有望な投資分野などを予測する技術の開発に、国の研究所と大手資産運用会社が共同で取り組むことになりました。
開発に取り組むのは、大手資産運用会社の「三井住友アセットマネジメント」と国立情報学研究所で、今月、ビッグデータを投資に活用するための研究センターを所内に開設しました。
研究センターでは、インターネット上のつぶやきなどから分かる人の感情や行動のほか、お金の流れや気象データ、それに企業業績といった経済に関わるビッグデータを活用して、これからの社会の課題を分析します。そして、そうした課題から将来が有望な投資分野などを予測する技術を開発したいとしています。
ビッグデータを投資に活用する研究は、これまで国内ではあまり行われてきませんでしたが、海外では投資会社が手がけるケースが増えていて、今後、国際的な開発競争が活発になるとみられています。
9日、記者会見した国立情報学研究所の喜連川優所長は「社会が複雑化し不確実性が増しているなか、将来を予測できる技術をつくることで、金融の世界に何らかの変化をもたらしたい」と述べました。
三井住友アセットマネジメントの横山邦男社長は「ビッグデータの分析を通じて、今まではあまり価値がないと思っていたものに投資をするきっかけになり、経済が発展するきっかけにしたい」と話していました。
センターでは、研究成果をさまざまな企業が活用できるように、広く公表していくということです。
金融と最新のIT技術を融合した「フィンテック」と呼ばれる新しい金融サービスが広がりを見せるなか、投資や金融の分野に変革をもたらすきっかけとなるのか注目されます。

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