トップ > 滋賀 > 2月10日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

「知事に本気度見えない」 北陸新幹線・米原ルートに湖南市長ら

北陸新幹線のルートなどをテーマに意見交換した県首長会議=米原市内で

写真

 三日月大造知事と県内の市町長が意見を交わす第三回県首長会議が九日、米原市の県立文化産業交流会館であった。北陸新幹線の敦賀以西ルートもテーマになり、知事は「米原ルートが最も優位」との姿勢をあらためて強調したが、一部の首長からは「本気度が見えない」といった厳しい声が上がった。

 会議で三日月知事は、意見聴取に招かれた昨年十二月の与党検討委員会で、国家的観点から米原ルートの利点を訴えたと報告。検討委では五月ごろまでにルートを絞る方針のため、今後も「説得力を高めていく」と表明した。

 湖南、野洲、近江八幡市は「県の命運を決めることなのに、本気度が見えない」などと批判。長浜市は「活性化ビジョンを示しきれていない」と指摘した。米原市は「県が主導的に粘り強く国に働き掛けてほしい」と訴えた。

 関西広域連合が推奨してきた琵琶湖東岸を通る米原ルートが、一月二十八日に事実上、白紙撤回されたことについて問題視する意見もあった。

 三日月知事は「三年前から広域連合の基本方針は変わらず、その後に出てきた課題を踏まえて再検討していく」と説明する一方、「広域連合と県に温度差があることは認識している」と述べた。

 会議ではこのほか、昨年九月に施行された琵琶湖再生法で、再生計画の策定に向けて県と市町が連携することを確認。観光振興では、県が二〇一八年に計画する大型観光キャンペーンについて、一六年度に推進協議会を立ち上げることを決めた。琵琶湖周辺だけでなく、中山間地が含まれた観光ルートの充実を求める声があった。

(河辺嘉奈子)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索