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福島第一原発 汚染水対策や情報公開 適切に
2月9日 21時44分

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉を巡り、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、面談した東京電力の廣瀬直己社長に、地元の住民の帰還の妨げにならないように汚染水対策や廃炉の情報公開を適切に進めるよう求めました。
原発事故からまもなく5年を迎えるのを前に、原子力規制委員会の委員5人全員が今月中旬以降、福島第一原発を順次、視察することにしています。
これを前に、規制委員会の田中委員長は東京電力の廣瀬社長の訪問を受け、汚染水対策や労働環境の改善の状況などの説明を聞きました。
この中で田中委員長は、作業員の労働環境が改善していることや、汚染水の海への流出のリスクが低減していることなどを評価しました。そのうえで「汚染水に関して問題があったり労災事故があると、地元の住民は不安に思う。地元に戻る準備をしている自治体もあるので、福島第一原発が帰還の障害にならないようにしてほしい」などと求めました。
これに対し廣瀬社長は、「長きにわたり、福島の方に大変なご迷惑をかけているのをおわびしたい。視察でいろいろとご指導をいただきたい」と話していました。
このほか田中委員長は、福島第一原発の状況を一般の人たちに分かりやすく説明してほしいという要望が周辺自治体の首長から出ているとして、十分な情報の公開も求めました。

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