ニュース詳細
台湾地震 発生から丸4日 救助作業続く2月10日 4時38分
k10010404161_201602100510_201602100512.mp4
台湾の南部で起きた地震は、発生から丸4日が過ぎ、倒壊したマンションの中に取り残された人たちの救助作業が夜を徹して続けられる一方、地元の司法当局は建物の建設に関わった業者の元幹部らの身柄を拘束し、業務上過失致死などの疑いで捜査を進めています。
台湾南部で今月6日に起きた地震では、これまでに合わせて41人の死亡が確認されました。このうち39人は、台南市郊外で倒壊した16階建てのマンションで亡くなっていますが、地元の当局は、この建物の中には依然としておよそ100人が取り残されているおそれがあるとみています。
現場では9日夜、救助を待つ人の反応があったということで、発生から丸4日が過ぎて時間との戦いとなるなかで、救助隊員が夜を徹しての救助作業を続けています。
マンションの近くには家族のための待機所が設けられ、安否を気遣う人々が大勢詰めかけていますが、次第に疲労の色を濃くしています。
一方、台湾の司法当局は、マンションの建設に関わった業者の元幹部や設計士ら合わせて3人の身柄を拘束し、業務上過失致死などの疑いで捜査を始めました。
地元メディアによりますと、当局は建物が倒れた東側の1階から5階の柱と「はり」をつなぐ部分の強度が不足するなど、手抜き工事の疑いがあるとみており、関係者から事情を聞くなどして調べを進めることにしています。
現場では9日夜、救助を待つ人の反応があったということで、発生から丸4日が過ぎて時間との戦いとなるなかで、救助隊員が夜を徹しての救助作業を続けています。
マンションの近くには家族のための待機所が設けられ、安否を気遣う人々が大勢詰めかけていますが、次第に疲労の色を濃くしています。
一方、台湾の司法当局は、マンションの建設に関わった業者の元幹部や設計士ら合わせて3人の身柄を拘束し、業務上過失致死などの疑いで捜査を始めました。
地元メディアによりますと、当局は建物が倒れた東側の1階から5階の柱と「はり」をつなぐ部分の強度が不足するなど、手抜き工事の疑いがあるとみており、関係者から事情を聞くなどして調べを進めることにしています。
待機所で見守る人は
台南市郊外のマンションの倒壊現場のそばには、取り残された人たちの家族のための待機所が設けられ、発生から丸4日が過ぎた今も、多くの家族が夜通し救助活動の様子を見守っています。
このなかの1人、鄭凱文さんは、2歳年下の弟、凱中さんとその妻の救助を待ち続けています。
弟の一家の部屋は12階にありましたが、地震で建物は倒れ、今では地面に接し、大きく壊れています。2人の娘は大けがをしながらも助け出されましたが、夫婦はまだ部屋に取り残されたままとみられます。
鄭さんは、弟夫婦は助かるはずと信じてずっと待機所で寝泊まりして情報を待ち続けてきましたが、9日、生存率が急激に下がるとされる発生から72時間を過ぎて、焦りと疲労を感じるようになりました。
鄭さんは、「気をもみ、憂うつになり、諦めそうにすらなります。とにかく早く弟夫婦を見つけ出してあげたい。どんな結果であっても受け入れたいと思っています」と話していました。そして「弟は同僚や友人から慕われ、妻や子どもに優しい家族思いの男です。その人柄を思い起こすと最もつらく、悲しい気持ちになります」と声を詰まらせていました。
このなかの1人、鄭凱文さんは、2歳年下の弟、凱中さんとその妻の救助を待ち続けています。
弟の一家の部屋は12階にありましたが、地震で建物は倒れ、今では地面に接し、大きく壊れています。2人の娘は大けがをしながらも助け出されましたが、夫婦はまだ部屋に取り残されたままとみられます。
鄭さんは、弟夫婦は助かるはずと信じてずっと待機所で寝泊まりして情報を待ち続けてきましたが、9日、生存率が急激に下がるとされる発生から72時間を過ぎて、焦りと疲労を感じるようになりました。
鄭さんは、「気をもみ、憂うつになり、諦めそうにすらなります。とにかく早く弟夫婦を見つけ出してあげたい。どんな結果であっても受け入れたいと思っています」と話していました。そして「弟は同僚や友人から慕われ、妻や子どもに優しい家族思いの男です。その人柄を思い起こすと最もつらく、悲しい気持ちになります」と声を詰まらせていました。