トップページ科学・医療ニュース一覧3万年前にどうやって沖縄へ 実際の航海を検証へ
ニュース詳細

3万年前にどうやって沖縄へ 実際の航海を検証へ
2月10日 4時49分

3万年前にどうやって沖縄へ 実際の航海を検証へ
k10010404101_201602100441_201602100448.mp4
およそ3万年前の旧石器時代に今の台湾から沖縄の島々に渡った人たちはどのような方法で航海を行っていたのか検証しようと、国立科学博物館などのグループが、予想される船を作り実際の航海に挑戦することになりました。
およそ3万年前の航海を検証する実験に挑むのは、人類史が専門の国立科学博物館の海部陽介さんが代表を務める考古学者や探検家など、およそ30人でつくるグループです。
グループによりますと、沖縄の島々で人々が暮らすようになったのは旧石器時代のおよそ3万年前で、当時は中国大陸と陸続きだったとされる今の台湾から海を渡ってきたと考えられています。
しかし、これまでの研究では、この時代に「おの」など木材を加工する道具が存在していたことを示すものは出土しておらず、どのような船を作ったのかが謎になっています。
このため研究グループでは、「草を束ねて作った船」や「竹を使ったいかだ」で海を渡った可能性もあるとして、検証実験を行うことになり、ことし7月、予想される船を作って沖縄県の与那国島から西表島まで、およそ75キロの実際の航海に挑戦することになりました。
グループの代表を務める海部陽介さんは、「人類はどのようにして船を発明し海を渡ったのかという大きな謎を、多くの人たちの協力も得ながら身をもって解き明かしたい」と話しています。

関連ニュース

k10010404101000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ