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発達障害の乳幼児、1歳半から早期支援へ…浦安市が全国初
千葉県浦安市は新年度、発達障害を抱える乳幼児の早期支援に取り組むことを決めた。同市幹部への取材で8日、分かった。
発達障害を見つけられるシステムを導入し、1歳半健診の際、希望者を対象に試してもらって療育支援も行う。1歳半の幼い子どもを対象にした取り組みは全国初だという。
同市の2014年の合計特殊出生率は全国平均の1・42を下回る1・09。市は少子化対策のため、婚活イベントを主催したり、フィンランドで「助言の場」を意味する子育て支援制度「ネウボラ」を参考に子育て相談室を整備したりしている。結婚から子育てまでの一貫した支援にも力を入れており、自治体初となる卵子凍結保存の助成もその一環だ。
発達障害は文部科学省の12年調査で公立小中学校の通常学級に通う子どもの6・5%に可能性があると推計される。一方で、障害を抱える子どもの特徴を早期に把握し訓練すれば集団生活になじみやすくなるとされる。
市は今年12月をめどに、対人関係を築くのが苦手な発達障害の一種「自閉症スペクトラム障害」を見つけられるシステムを導入する。1歳半健診で保護者から希望があれば子どもに画像を見てもらい、目の動きから障害を抱えている可能性を指摘、専門施設での療育を促す。システム導入費などとして新年度予算案に1780万円を計上する。
松崎秀樹市長は「できるだけ早く発見することで、適切なケアを行える環境を整えたい」と話した。(石川奈津美)
(2016年2月9日 読売新聞)
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