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「みなし仮設住宅」を不正利用疑い 宮城県警、3人逮捕
東日本大震災の被災者向けに宮城県が借り上げた「みなし仮設住宅」を、社員寮として不正に使ったとして、宮城県警は、詐欺の疑いで土木会社経営佐藤亜紀(40)=同県大崎市古川小稲葉町=と、夫で役員の利行(48)=同、社員の猪股誠(30)=福島県須賀川市堀底町=の3容疑者を逮捕した。
3人の逮捕容疑は、共謀して平成27年1月29日から16年1月28日までの間、宮城県が借り上げた大崎市内のアパートを社員寮として不正に使用したとしている。契約期間中に県が支払った家賃や共益費は約79万円に上る。
県警によると、県からの相談で発覚。期間中に少なくとも3、4人の社員がアパートを利用したとみられる。亜紀容疑者と利行容疑者は容疑を否認しているが、猪股容疑者は「住んでいないのに(みなし仮設として)契約した」と容疑を認めている。