2015年に「ふるさと納税」が一番多かった自治体は宮崎県都城市で、寄付額が35億2718万円に上ったことが9日、分かった。ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」がまとめた。寄付額は、14年にトップだった長崎県平戸市の約13億円の2.8倍だった。
15年の2位は静岡県焼津市の34億9280万円、3位は平戸市の26億7716万円。4月から減税対象の寄付額の上限が2倍に引き上げられた効果で、大幅に増加している自治体が目立った。
都城市は、特産の宮崎牛や地元の焼酎を中心とした特典が人気を集め、繰り返し寄付をする人が増えているという。担当者は「地元業者の販路拡大にもつながっており、大きな経済効果が出ている」と話す。
焼津市は14年10月から特典を始め、現在はマグロなどを中心に500種類以上をそろえる。担当者は「当初は3億円程度と予想していた。想定以上だ」と話した。
平戸市は海産物の詰め合わせの特典が人気で、発送まで半年以上かかるものもあるという。4位は山形県天童市、5位は長崎県佐世保市だった。
順位と金額は、ふるさとチョイスがアクセス数の多い自治体に問い合わせて集計した。〔共同〕
ふるさと納税、ふるさとチョイス